第15節の群馬クレインサンダース✕アルバルク東京の試合レビューをしていきましょう。
戦前データ
群馬クレインサンダース
1試合当たりのペースが70を下回っていることから、かなりスローペースなチームであることが伺えます。現に、現在リーグトップの3P成功率を誇る辻直人選手の活躍が示すように、セットオフェンスから3Pシュートを効果的に決める戦法を取っているチームです。
アルバルク東京
1試合平均のチームアシスト数が20を超えており、パッシングオフェンスが得意であることが推測されるスタッツになっています。また、1試合平均のリバウンド数が40を超えていることからも、リバウンドに強いチームだということが分かります。
12/28の試合データ
基本スタッツ | ||
群馬クレインサンダース | アルバルク東京 | |
74 | PT | 62 |
27/64 42.2% | FG | 21/57 36.8% |
7/23 30.4% | 3P | 4/19 21.1% |
13/22 59.1% | FT | 16/24 66.7% |
41 | REB | 37 |
17 | OREB | 15 |
24 | DREB | 22 |
17 | AST | 14 |
9 | TO | 12 |
9 | STL | 6 |
1 | BLK | 2 |
18 | F | 21 |
21 | 被F | 18 |
アドバンスドスタッツ | ||
群馬クレインサンダース | アルバルク東京 | |
65.68 | ポゼッション数 | 64.56 |
試合のペース:65.12 | ||
112.67 | Offensive Rate | 96.03 |
96.03 | Defensive Rate | 112.67 |
52.6% | REB% | 47.4% |
43.6% | OREB% | 38.5% |
61.5% | DREB% | 56.4% |
1.13 | PPP | 0.96 |
0.34 | FTR | 0.42 |
スタッツから見る戦評
基本スタッツのほとんどは勝者である群馬の優勢でした。唯一負けているFTにおいても、試投数が合わさって成功していれば、ほぼ互角という内容でした。
また、戦前データの読み取りから、A東京の方がアシストもリバウンドも優勢だったのにも関わらず、そのお株を奪うかのようなデータになりました。
A東京の特徴として、実は「相手チームよりもポゼッション数が少ない方が試合に勝っている」というデータがありました。敗戦数が戦前4試合のみというスモールサンプルながらも、その内3試合が相手よりもポゼッション数が多くなっていました。
敗戦時のポゼッション数
- 10/20@三遠:69.6(三遠:68.88)
- 11/3@三河:71.2(三河:70.12)
- 12/15島根:66.68(島根:66.48)
- 12/18三遠:77.04(三遠:78.36)
それだけ少ないポゼッション数をコントロールして、確実に得点していくスタイルのチームだったわけですが、それと同じか更にポゼッション数をコントロールするタイプの群馬には相性が悪かったということでしょうか。
個人スタッツで言うと、藤井祐眞選手1/8、辻直人選手1/3と得意の3Pが奮わなかった中、群馬のトレイ・ジョーンズ選手がシーズンハイ・30得点の大爆発!FG:11/17(3P:1/2)と荒稼ぎ。
得点効率を示すPPP(Point Per Possession)が1.26の高水準に加え、アグレッシブさを示す指標のFTRが0.65とチームを牽引しました。
12/29の試合データ
基本スタッツ | ||
群馬クレインサンダース | アルバルク東京 | |
80 | PT | 73 |
24/50 48.0% | FG | 25/61 41.0% |
12/24 50.0% | 3P | 8/28 28.6% |
20/25 80.0% | FT | 15/22 68.2% |
33 | REB | 34 |
8 | OREB | 14 |
25 | DREB | 20 |
12 | AST | 16 |
12 | TO | 11 |
8 | STL | 8 |
3 | BLK | 0 |
19 | F | 23 |
23 | 被F | 18 |
アドバンスドスタッツ | ||
群馬クレインサンダース | アルバルク東京 | |
65 | ポゼッション数 | 67.68 |
試合のペース:66.34 | ||
123.08 | Offensive Rate | 107.86 |
107.86 | Defensive Rate | 123.08 |
49.3% | REB% | 50.7% |
28.6% | OREB% | 35.9% |
64.1% | DREB% | 71.4% |
1.23 | PPP | 1.08 |
0.50 | FTR | 0.36 |
スタッツから見る戦評
この試合は1戦目とは異なり、A東京もOREBやASTで優位に立って持ち味を発揮し、PPPも1.08と効率性を保ちましたが、群馬が更にその上を行く結果になりました。
その群馬の原動力になったのが、前の試合で不発だった3Pを引っ張った藤井・辻両選手です。藤井選手は5/6、辻選手は4/7と正に汚名返上となりました。
対するA東京は持ち味を発揮したと言いつつも、負けパターンである「相手よりも多くのポゼッション数を得る」試合となりました。
この2試合、正PGであるテーブス海選手が欠場となった影響は否めませんでした。ライアン・ロシター選手(18Pts、8Reb、6Ast)とレオナルド・メインデル選手(19Pts)がチームを引っ張りましたが、
A東京としてはテーブス選手のバックアップとなるプレーメーカーが出てこないと、シーズン後半戦は厳しいものになるかもしれませんね。
まとめ
新参の群馬ファンとしては群馬が強敵・A東京に2連勝したのは嬉しむことです。お陰で良い気分で年末年始を迎えられそうです。
こんな感じで、今後も試合のレビューを更新していこうと思いますので、是非ともお楽しみに♪
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