【FIBA W杯2027 1次予選|Window2】日本✕中国の試合レビュー

日本代表【男子】

界隈では衝撃的だった直前でのHC等首脳陣の交代劇から1ヶ月足らず。桶谷だいHC(現:琉球ゴールデンキングスHC)、ライアン・リッチマンAC(現:シーホース三河HC)、吉本泰輔だいすけAC(現:グランドラピッズ・ゴールドAC)という新体制で臨む初陣となったWindow2。

W杯2027に向けて光となったのか、闇を滲ませたのか、試合をレビューしていきましょう。

※Window1は以下のリンクから振り返り

2/26の試合データ

まずはスタッツを振り返ってみましょう。

基本スタッツ

日本
(FIBAランク:22位)
中国
(FIBAランク:27位)
80PT87
30/67
44.8%
FG29/62
46.8%
25/41
61.0%
2P20/36
55.6%
5/26
19.2%
3P9/26
34.6%
15/27
55.6%
FT20/27
74.1%
36REB37
15OREB13
21DREB24
20AST16
12TOV12
4STL7
1BLK1
25F28

詳細スタッツ

日本
(FIBAランク:22位)
中国
(FIBAランク:27位)
83.3%%FGM2P69.0%
16.7%%FGM3P31.0%
61.2%%FGA2P58.1%
38.8%%FGA3P41.9%
62.5%%PT2P46.0%
18.8%%PT3P31.0%
18.8%%PTFT23.0%
9Points Off Turnover11
2Fast Break Points11
192nd Chance Points8
36Points in the Paint34
31Bench Points37

アドバンスドスタッツ

日本
(FIBAランク:22位)
中国
(FIBAランク:27位)
74.57ポゼッション数71.30
試合のペース:72.94
107.28Offensive Rate122.02
122.02Defensive Rate107.28
50.7%TS%58.9%
48.5%eFG%54.0%
0.75POTE0.92
1.272nd Chance Efficacy0.62
49.3%REB%50.7%
38.5%OREB%38.2%
61.8%DREB%61.5%
66.7%AST%55.2%
16.1%TOV%16.8%
1.07PPP1.22
0.40FTR0.44

Shoot Summary

日本
(FIBAランク:22位)
中国
(FIBAランク:27位)
8/22
36.4%
Self-Shootmake7/13
53.8%
8/15
53.3%
MID-Jumper3/9
33.3%
2/2
100.0%
Short-Jumper2/5
40.0%
1/1
100.0%
Push0/2
0.0%
2/7
28.6%
Floater2/8
25.0%
7/11
63.6%
Lay-Up11/12
91.7%
5Dunk1
0Tip-In0
4/15
26.7%
Catch&Shoot3/16
18.8%
0/4
0.0%
Moving1/4
25.0%
1/7
14.3%
Pull-Up5/6
83.3%
1/5
20.0%
Wide-Open1/3
33.3%

戦評

ここからは個人的な戦評を語っていきます。

なお、観戦直後にTier表を作成し、Xにて投稿しています。
評価内訳は【S:支配的、A:活躍した、B:普通、C:物足りない、D:課題多い、E:キツイ】となっています。

天国と地獄のような試合展開

Xの投稿そのままですが、「天国と地獄」この言葉が最も似合う試合になってしまいました。

スコアから見ても分かりやすく、前半:47-33(21-11、26-22)だったのに対し、後半:33-54(9-25、24-29)でした。とりわけリードを溶かして逆転を許した第3Qが絶望的でした。

前半の中国側は、「日本のスカウティングあまりしてないのかな?」と思うくらいDFが弱かった印象にあります。
特に印象が強かったのが、ノンシューターであるアレックス・カーク選手に対しても高い位置からDFが対面し、かと思えば富永啓生選手のオフボールにはフェイスガードしなかったり。富永選手へのDFについては、最近の国際試合の様子を振り返れば、効果的な守り方であることは明白だと思うので不思議なDFでした。

中国にとっては様子を見るにしては、中々焦る試合展開で、その影響でシュートタッチが悪く、Jumperに限れば2P・3P合わせて5/19(26.3%)と、完全に日本のペースでした。

ただ、それが第3Qに入ると、開始5分の間、日本の得点が一切入らず、その隙に中国がどんどん得点を重ね、残り4:10までに3-13のスコアリングランを決められました。
渡邉飛勇選手が初得点を決めても、中国の勢いを止めるまでに至らず、4:10~2:27の間で7失点を喫しました。

後半は随所で富樫勇樹選手が随所で得点を決めたり、富永選手が攻守両面で空気を変えてくれましたが、日本に流れを引き寄せるまでには至りませんでした。

敗因は分かりやすくFTの精度

色々な場所で言われていることですが、やはりFTの確率が上がってこなかったのが大きな敗因でしょう。

基本的にFTはDFとの駆け引きが必要となるFGとは異なり、70%程度の成功率が最低ラインとして見られることが多く、通常のShooting-Foulを受けて得られる2本のFTAを考慮すると、1.4点分の期待値を求められるシュートになります。

今回の27本のFTAならば、最低でも19本(仮定のFT%:70.4%)の成功数が最低ラインになっていました。最終スコアから換算すると84-87とそれでも負けていますが、試合途中の成功率として維持していれば、精神的な余裕度合も含めて全く違う試合展開になっていたとも考えられます。

ノンシューターが増えたことで絶対的な攻撃力はダウン

試合前、以下のようにXでポストしていました。

今回、ジョシュ・ホーキンソン選手がコンディション不良とのことでロスターに入らなかったことで、カーク選手が帰化枠として採用されましたが、前述の通りカーク選手はBリーグでも基本的に3Pを打たないノンシューター選手です。

そうなると、【3Pシューター】として計算できる選手が、今回のロスターだと富樫・渡邊雄太・馬場・西田・富永の5人(※場合によっては金近廉選手も挙げられますが、DF力も含めた総合値で戦力としてはキツイのでノーカウントにさせてもらいました)。
そこから更に2枠に分け、Pull-Up Shooterが富樫・西田、Catch&Shooterが渡邊雄太・馬場、ハイブリッドが富永といったところでしょうか?

以前のホーバス体制では、ビッグマンも3Pシューターとして考えることで、そのビッグマンによるPick(&Pop)によってペイントエリア内のスペースを作り、ハンドラーバスケットを展開していました。

今回の試合では、ビッグマンがシューターになり得ないので、Pick後に相手が遠慮なくハードショウDFに出てくることが(特に後半)多かったです。結果、パスミスを誘ったり、シュートの打てないビッグマンが高い位置でボールを受け取って、ビッグマンがクリエイトしないといけませんでした。

カーク選手はFloaterは割と上手い選手なのでそれなりに対応できるかもしれませんが、渡邉飛勇選手やシェーファー・アヴィ幸樹選手には中々にが重い役割ですし、何より同じくノンシューターなので、ハンドラー側の選択肢も限られてしまいます。2ビッグの時間帯では中々スペーシングが厳しかったです。

こういった場合の対策をいくつ持っていたのかは分かりませんが、ストレッチ4として試合に出ていた渡邊雄太選手やシューターである富永選手がスクリナーになりにいくパターンがあったらどうなっていたのか気になります。あまり無かったですよね。

他方で言われているところでは、このスタイルをベースにするなら、ビッグガードでハンドリングによる突破力のあるテーブス海選手がマッチするかも?と言われていますね。

韓国戦、何を期待しどう戦う?

まずすぐにでも修正が必要なのがFT%の部分。その辺はチームもファンも共通している所でしょう。

次にロスターですが、コンディションさえ整ていれば、スペーシングを考えれば帰化枠はホーキンソン選手一択です。カーク選手が悪いというわけではなく、リザーブのビッグマンが渡邉飛勇・シェーファー・川真田の3選手がいずれもノンシューター過ぎるので、戦術に違いが生まれないのでアジャストされた時に選択肢が狭くなりがちだからです。

また、Xでもポストしましたが、シェーファー選手がOFに絡んでいる時間帯、西田優大選手との2メンゲームは結構有効だったと思います。にも拘らず、シェーファー選手のプレータイムが4分にも満たなかったのは正直意外でした。実際、スモールサンプルながら+/-:+7で一応はチームトップなので。

韓国はウィングの選手が攻守両面で強力なイメージが強いので、渡邊雄太選手・富永選手・西田選手の3選手が中国戦のようなプレーで殴り合うのか、同じ土俵に立たずにPGがゲームコントロールするのかどっちになるでしょうか?
そういう意味では、対人DF能力が日本代表でもトップクラスのジャン・ローレンス・ハーパーJr選手がロスターに加わっても面白そうですね。その場合、安藤選手と金近選手のどちらを外すのか難しいところですが。

3/1、決戦です!

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