悔しかった中国戦から僅か3日後の韓国戦。FIBAランクは日本よりも大きく下ながら、強化試合を含め何度も苦杯を飲まされている相手ですが、1997年以来の勝利となった韓国戦。ウキウキしながら振り返っていきましょう。
※中国戦は以下のリンクから振り返り
※Window1は以下のリンクから振り返り
3/1の試合データ
まずはスタッツを振り返ってみましょう。
基本スタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 78 | PT | 72 |
| 28/60 46.7% | FG | 23/59 39.0% |
| 21/36 58.3% | 2P | 14/28 50.0% |
| 7/24 29.2% | 3P | 9/31 29.0% |
| 15/17 88.2% | FT | 17/22 77.3% |
| 41 | REB | 28 |
| 12 | OREB | 8 |
| 29 | DREB | 20 |
| 20 | AST | 15 |
| 17 | TOV | 12 |
| 6 | STL | 9 |
| 4 | BLK | 1 |
| 17 | F | 20 |
詳細スタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 75.0% | %FGM2P | 60.9% |
| 25.0% | %FGM3P | 39.1% |
| 60.0% | %FGA2P | 47.5% |
| 40.0% | %FGA3P | 52.5% |
| 53.8% | %PT2P | 38.9% |
| 26.9% | %PT3P | 37.5% |
| 19.2% | %PTFT | 23.6% |
| 14 | Points Off Turnover | 19 |
| 4 | Fast Break Points | 7 |
| 18 | 2nd Chance Points | 6 |
| 38 | Points in the Paint | 18 |
| 12 | Bench Points | 9 |
アドバンスドスタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 70.96 | ポゼッション数 | 71.47 |
| 試合のペース:71.22 | ||
| 109.92 | Offensive Rate | 100.74 |
| 100.74 | Defensive Rate | 109.92 |
| 57.8% | TS% | 52.4% |
| 52.5% | eFG% | 46.6% |
| 1.17 | POTE | 1.12 |
| 1.50 | 2nd Chance Efficacy | 0.75 |
| 59.4% | REB% | 40.6% |
| 37.5% | OREB% | 21.6% |
| 78.4% | DREB% | 62.5% |
| 71.4% | AST% | 65.2% |
| 24.0% | TOV% | 16.8% |
| 1.10 | PPP | 1.01 |
| 0.28 | FTR | 0.37 |
Shoot Summary
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 6/13 46.2% | Self-Shootmake | 7/20 35.0% |
| 2/10 20.0% | MID-Jumper | 5/10 50.0% |
| 9/11 81.8% | Short-Jumper | 2/3 66.7% |
| 1/1 100.0% | Push | 0/1 0.0% |
| 3/7 42.9% | Floater | 0/1 0.0% |
| 4/5 80.0% | Lay-Up | 6/11 54.5% |
| 2 | Dunk | 0 |
| 0 | Tip-In | 1 |
| 4/15 26.7% | Catch&Shoot | 3/7 42.9% |
| 1/3 33.3% | Moving | 3/9 33.3% |
| 2/6 33.3% | Pull-Up | 3/15 20.0% |
| 4/10 40.0% | Wide-Open | 0/0 – |
戦評
ここからは個人的な戦評を語っていきます。
なお、観戦直後にTier表を作成し、Xにて投稿しています。
評価内訳は【S:支配的、A:活躍した、B:普通、C:物足りない、D:課題多い、E:キツイ】となっています。
アリーナ全体で勝ち取った勝利
2/26(木)の平日夜のゲームとなった中国戦は7,459人の観客動員(Yahoo!JAPANニュース|沖縄アリーナ、7459人響く声援 バスケW杯予選 日本代表のプレー後押しより)とのことですが、この試合はそれを上回る7,814人の観客動員となった(Yahoo!JAPANニュース|ホーキンソン選手「あり乾杯!」観客と大合唱 勝利インタビューで「オジー自慢のオリオンビール」の替え歌を披露より)そうです。
スポーツにおける観客からの応援・声援は選手のパフォーマンスを20~35%向上させるというのは、論文というレベルで客観的根拠から科学的に証明されていることです。
中国戦同様、中盤に致命傷となり得るTOVを犯し、第3Qだけでこの試合の半分近い8本のTOVを犯すことに。POT自体は4失点に留めたものの、Live-TOVとも言われる被STLは4本。その後に韓国得意の3Pを決められていたら目も当てられません。インバウンズ・パスをスティールされてそのままAND1とか最悪のパターンもありましたね。
このミス連発の中でも気持ちを切らさずに選手たちがプレーを続けられる後押しをこの日来場した観客がしてくれたと言っていいでしょう。渡邊雄太選手も試合終了後のインタビューで「観客の声援がホントに力になった」と言っていました。
もちろん、観客のそういった声援となったのはプレーする選手たちから波及したものでもあり、そういう意味では、観客だけじゃない、選手たちだけでもない、アリーナ全体で掴み取った勝利だったと個人的には思います。
修正に成功したシューティング
前回の中国戦で明確な課題だった60%未満の成功率だったFTは、この試合15/17(88.2%)と大幅に改善。3Pは7/24(29.2%)と低調ながら、中国戦の5/26(19.2%)からは一定の改善を見せました。
ジョシュ・ホーキンソン選手が5本の3PFGAを記録(3PFGM:1本)したのが目立ちますが、基本的にローテーションの中で戦っていた選手たちの3PFGAは2~3本に留まり、各人それぞれ1本決めるという内訳でした。特定の選手にボールを集めなかったことが、ある意味、功を奏したとも言えるかも知れません。
前体制の頃はとにかくメインが3Pシュートで、その結果次第で2PFGAへの行きやすさが左右される感じでしたが、2戦とも、3PシュートをデザインするようなOFは少なかった印象があります。
三河のライアン・リッチマンHCが日本代表のACを務め、OFコーディネーターの役割を持つということだったので、予習も込めてBリーグ公式戦第22節の【レバンガ北海道@シーホース三河】を見てましたが、結構、スモール・ビッグに関わらず、シューターにランニングさせて3Pプレーをデザインしている印象があったので、結構意外だったのが正直なところです。
もちろん、これまでの日本代表の戦い方から、相手チームが3Pを警戒してくれていた影響も少なからずありそうです。このWindowを経て、どのように中・韓がアジャストしてくるのか、そして日本代表がどのようにアジャストを読んで対応するのか見物です。
短い出場時間ながら役割を果たした金近とシェーファー
金近廉選手とシェーファー・アヴィ幸樹選手はいずれも4分未満のプレータイム。ですが、前半も後半もワンポイント起用ながら、与えられた役割をしっかりこなしていたと思います。
と言いつつ、あくまで筆者論ですが、この2選手の役割はこんな感じ。
- 金近選手:3Pシューター
- シェーファー選手:スクリナー&ボックスアウト
金近選手は分かりやすいですよね。その上で、ファーストタッチで3Pを決めていたのが好印象です。
シェーファー選手は翻って地味な役回りで、OFの歯車の1つという程度でワンポイントでも主役にはなれませんが、クリエイトする選手の優勢をもたらす役割として大事な仕事をしていました。
ただ、先のXで投稿した内容のように、この両選手のTier Bは結構甘めで、あくまで「求められた役割の遂行度」の点に絞っただけで、今後プレータイムを伸ばすにはDFの修正が必須です。
金近選手はサイズ的な意味も含めて、相手のウイングの選手につくことが圧倒的に多いですが、当たり前のようにブチ抜かれて、味方選手がヘルプに対応せざるを得ない状況に陥っています。
シェーファー選手はハードショウDFの圧力がホーキンソン選手のそれよりもメチャクチャ落ちます。ので、相手のハンドラーにパスを強いるほどにならず、結局DFが後手に回ってしまっています。
両選手とも仲良く+/-:-2。基本的に日本代表はスモールガードになりがちなので、そこのDFの穴は最早諦めるしかありません。だから、他の4選手でDFの穴になるような選手がいては選手のローテーションも上手く行きませんので。
エゲつなかったイ・ヒュンジョンとエディ・ダニエル
目下Bリーグのトップシューターに君臨しているイ・ヒュンジョン選手。これまでの3試合でPPG:23.7Pts、3P:14/30(46.7%)、REB:9.3本と大車輪の活躍で、正に「韓国の至宝」とも呼べるべき選手です。
個人的にはヒョンジュン選手は所属チームのチームメイトである馬場雄大選手同様、「年齢」という絶対的なものが無ければNBAレベルのタレントだと思います。
というか、最早「母国・韓国代表のために、敢えてNBAに行かない」と思っているんじゃないか?とも疑いたくなりますね(笑)
そのヒュンジョン選手はその高い期待値に違わぬ、28Pts、3P:5/13(38.5%)、FT:9/10(90.0%)、REB:11本と大活躍。3P%の38.5%が低く見えるのは目の錯覚で、十分高確率と言える水準です。計算はしていませんが、オフェンスの支配度を表すUSG%は相当な高さとなっているでしょう。韓国にとっては替えの効かない選手ですね。
また、本Windowから加入したエディ・ダニエル選手も凄かった。
189cmながらセンター登録されている選手(プレースタイル的に絶対ちゃうやろ)ですが、来月ようやく19歳となる若手選手。とにかく出場した全時間帯でEffortが凄かったです。
サイズはそこまでないながら、馬場選手の身体能力と渡邊雄太選手の闘争心を掛け合わせたかのような選手で、前述したインバウンズ・パスをスティールしてAND1を沈めた選手です。最終的には4ファウルと(確か)被BLK:2本と攻守両面でブレーキとなる場面もありましたが、あのハッスルはチーム全体に伝染するもの。敵国ながら応援したくなる、筆者好みの選手です。




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