数字で見る男子バスケ日本代表【FIBAアジアカップ2025 予選Window2】|Vol.4

日本代表【男子】

2024年11月21日から開催されるFIBAアジアカップ2025の予選Window2に代表召集されている選手について、主要スタッツを中心に見て行きましょう。今回は最終回・第4弾です

※表記順はJBAのこちらのリリースを基に作成しています。

角田 大輝

©佐賀バルーナーズ
  • ポジション:SG
  • 身長:182cm
  • 体重:79kg
  • 年齢:25歳
  • 所属:佐賀バルーナーズ
  • 主要な代表歴:ー

今シーズン成績(2024.11.20現在)

シーズンアベレージ

PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
10.4 3.8/8.6 43.7% 2.0/4.5 44.4% 0.9/1.3 68.8% 2.7 0.3 2.3 3.3 2.0 0.4 0.1 0.5 1.9 2.5 9.7 -0.5

直近5試合成績

試合日 対戦相手 S PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
10月26日 A東京 9 4 / 13 30.8% 1 / 6 16.7% 0 / 0 0.0% 3 0 3 7 2 0 0 1 2 1 6 -7
10月27日 A東京 7 3 / 3 100.0% 1 / 1 100.0% 0 / 0 0.0% 1 0 1 2 1 0 0 0 1 2 10 -5
11月3日 川崎 8 3 / 7 42.9% 2 / 4 50.0% 0 / 0 0.0% 5 0 5 5 4 0 1 1 1 0 9 0
11月4日 川崎 16 6 / 12 50.0% 3 / 4 75.0% 1 / 2 50.0% 4 1 3 5 2 1 0 0 3 2 16 -14
11月6日 滋賀 9 3 / 7 42.9% 0 / 2 0.0% 3 / 4 75.0% 3 0 3 3 3 0 0 2 3 8 10 -1

※(【S】はスターティングラインナップだったことを示しています)

考察

今回のこの記事を作成するために初めて知った選手でした。ザッと調べたところ、白鴎大学時代から非凡なスコアリングで鳴らしていた選手のようですね。特別指定選手としてBリーグでプレーを始めてから現在4年目の選手です。

今シーズンはB1リーグ2年目ということで強度に慣れたのか、FG%が36.7%→43.7%、3P%が31.3%→44.4%と大きく向上しています。試投数がそれぞれやや少なくなっていますが、効率の良さは目立ちますね。

ただ、スモールウイングなプレーヤーなので、同じウイングには馬場雄大選手、西田優大選手や山口颯斗選手といった上背もあってシュート力もある選手が揃っている分、余程のインパクトを残せないと選考生き残りは難しいかと。

中村 拓人

©広島ドラゴンフライズ
  • ポジション:PG
  • 身長:184cm
  • 体重:79kg
  • 年齢:23歳
  • 所属:広島ドラゴンフライズ
  • 主要な代表歴:ー

今シーズン成績(2024.11.20現在)

シーズンアベレージ

PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
9.9 4.4/10.5 41.5% 1.0/3.9 25.9% 0.2/0.6 33.3% 3.1 0.7 2.4 3.2 2.7 1.3 0.1 1.0 2.6 1.8 6.5 -6.7

直近5試合成績

試合日 対戦相手 S PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
11月2日 三遠 13 5 / 15 33.3% 1 / 4 25.0% 2 / 2 100.0% 4 1 3 5 2 2 0 2 2 3 11 -1
11月3日 三遠 8 4 / 12 33.3% 0 / 5 0.0% 0 / 4 0.0% 6 2 4 9 3 1 0 1 3 4 9 -4
11月6日 大阪 23 10 / 19 52.6% 2 / 5 40.0% 1 / 1 100.0% 7 0 7 4 1 1 0 4 2 2 21 4
11月9日 A東京 14 7 / 14 50.0% 0 / 2 0.0% 0 / 0 0.0% 5 0 5 4 7 3 1 2 2 5 14 -3
11月10日 A東京 10 5 / 7 71.4% 0 / 2 0.0% 0 / 0 0.0% 0 0 0 4 3 3 0 0 3 1 10 -15

考察

X(旧Twitter)やヤフコメ界隈でにわかに起用を望まれている選手ですが、例に漏れず、こちらの選手も今回の召集まで知らない選手でした。

で、どんなプレーヤーか見てみようと思って、Bリーグ公式から出てるこの動画を観てみました。

©りそなグループB.LEAGUE公式

観た感想としては…

HERO
HERO

これは好きなヤツいるわ~(笑)

中村選手の、あのヌルヌル加減は僕もかなり好きです(笑)誰かが中村選手のプレーを「エロい」と表現していましたが、なるほど、NBAプレーヤーの「D-Lo」ことディアンジェロ・ラッセル選手を彷彿とさせるヌルヌル加減ですね。

スタッツ上は、平均得点はPGとしてはそこそこですが、シュート効率が悪過ぎるのが難点。特にこの手のプレースタイルの選手として、FTの試投数やパーセンテージが伸びてないのが個人的には気になります。

ただ、若手の多い今Windowにあっても若い部類の選手。これからどんどん上手くなって、ファウルを貰う技術が磨かれれば、2枚目・3枚目のPG争いに勝てる可能性がかなり高まるでしょう。トム・ホーバスHCもパリ五輪でのペイント内得点の少なさを課題にしていましたしね。

市川 真人

©広島ドラゴンフライズ
  • ポジション:C
  • 身長:206cm
  • 体重:106kg
  • 年齢:23歳
  • 所属:広島ドラゴンフライズ
  • 主要な代表歴:2022年杭州アジア大会

今シーズン成績(2024.11.20現在)

シーズンアベレージ

PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
1.0 0.4/1.5 25.0% 0.3/1.0 27.3% 0.0/0.0 0.0% 0.5 0.1 0.4 0.2 0.1 0.0 0.2 0.0 0.3 0.0 0.4 -4.0

直近5試合成績

試合日 対戦相手 S PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
10月27日 琉球 0 0 / 1 0.0% 0 / 0 0.0% 0 / 0 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -1 -9
11月3日 三遠 0 0 / 1 0.0% 0 / 0 0.0% 0 / 0 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -1 -3
11月6日 大阪 0 0 / 0 0.0% 0 / 0 0.0% 0 / 0 0.0% 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 -5
11月9日 A東京 0 0 / 1 0.0% 0 / 0 0.0% 0 / 0 0.0% 0 0 0 2 0 0 2 0 1 0 2 -7
11月10日 A東京 5 2 / 9 22.2% 1 / 8 12.5% 0 / 0 0.0% 5 1 4 0 1 0 0 0 1 0 1 -7

考察

日本人の若手ポテンシャルビッグマン枠の選手ですね。この手の選手は前出の川真田選手もそうですが、チーム内でも帰化選手や外国籍選手に中々競争しても勝てないため、実戦を積む場が少ないのが選手として苦しい立場ですよね。

ただ、それは日本代表でも基本的にCポジションは帰化選手が担うのが確定次項だったりもするので、2枚目のCとしてどのように違いを生み出せる選手なのかというところが重要でしょう。

例えばですが…

  • 渡邊飛勇選手:リムプロテクター
  • 川真田選手:ルーズボールやボックスアウトなどスタッツに現れないハッスルプレーヤー

市川選手が超えるべきこの2選手はこのような特徴を持っています。
正Cのホーキンソン選手は走力もあるし、3Pも得意です。

となると、市川選手としては、ホーキンソン選手の代役としてPick&Popも可能な「ストレッチ5」を目指すのか、あくまで上の2選手の土俵で競争に挑むのか。今後の成長も含め、要注目ですね。

脇 真大

©琉球ゴールデンキングス
  • ポジション:SG
  • 身長:193cm
  • 体重:86kg
  • 年齢:22歳
  • 所属:琉球ゴールデンキングス
  • 主要な代表歴:ー

今シーズン成績(2024.11.20現在)

シーズンアベレージ

PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
8.6 3.1/6.8 46.3% 0.6/1.7 33.3% 1.7/2.4 70.6% 2.7 1.1 1.6 1.5 1.4 1.4 0.1 0.4 3.0 2.6 7.8 10.2

直近5試合成績

試合日 対戦相手 S PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK 被BLK F 被F EFF +/-
11月2日 大阪 8 3 / 8 37.5% 0 / 2 0.0% 2 / 3 66.7% 3 2 1 1 2 2 0 2 4 4 4 12
11月3日 大阪 14 6 / 11 54.5% 2 / 3 66.7% 0 / 0 0.0% 2 0 2 4 0 1 0 0 4 1 13 13
11月6日 京都 2 1 / 7 14.3% 0 / 1 0.0% 0 / 0 0.0% 4 1 3 1 3 2 0 1 3 4 0 4
11月11日 佐賀 13 5 / 10 50.0% 2 / 5 40.0% 1 / 2 50.0% 3 0 3 1 0 2 0 0 2 1 12 15
11月12日 佐賀 10 4 / 7 57.1% 0 / 1 0.0% 2 / 2 100.0% 5 3 2 3 2 4 0 0 4 2 15 8

考察

スタッツをパッと見た印象ですが、ホーバスJAPANにおける「ポスト・原修太」的な位置づけの選手という印象です。

Bリーグの新人選手の規定が難しくて今一つよく分かりませんが、リーグ的には今シーズン、「ルーキー」として扱われている選手のようです。
そんなルーキーながら強豪・琉球ゴールデンキングスでスターターSGの役割を任されており、チームとしても成長株であると期待を寄せている選手なのでしょう。

ビッグSGという利点と若さ故のエネルギッシュさを掛け合わせてオフェンスリバウンドを平均1.1本もぎ取っているのは素晴らしいですね。

これで3Pの能力が向上してきたら、3年後のW杯やその後のオリンピックのメンバーにも選ばれる可能性が高い選手だと思います。

渡邉 伶音

※アマチュア選手なので写真の掲載は控えました。

  • ポジション:C
  • 身長:206cm
  • 体重:98kg
  • 年齢:18歳
  • 所属:福岡大学付属大濠高校
  • 主要な代表歴:2023年U-19W杯、2022年U-17W杯

今シーズン成績(2024.11.20現在)

シーズンアベレージ

PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK F
18.4 7.0/15.2 46.1% 1.6/6.4 25.0% 2.8/4.8 58.3% 10.4 4.2 6.2 2.6 3.4 0.2 2.0 2.2

直近5試合成績

試合日 対戦相手 S PTS FG FG% 3P 3P% FT FT% REB OREB DREB AST TO STL BLK F
9月21日 八王子高校 23 9 / 15 60.0% 3 / 6 50.0% 2 / 3 66.7% 15 8 7 3 2 0 4 2
9月22日 京都精華学園 17 7 / 17 41.2% 1 / 8 12.5% 2 / 2 100.0% 8 1 7 2 2 1 2 1
10月5日 美濃加茂高校 17 6 / 16 37.5% 1 / 7 14.3% 4 / 6 66.7% 8 3 5 2 6 0 3 3
11月9日 東山高校 23 8 / 16 50.0% 1 / 4 25.0% 6 / 9 66.7% 14 5 9 3 2 0 0 2
11月17日 藤枝明誠高校 12 5 / 12 41.7% 2 / 7 28.6% 0 / 4 0.0% 7 4 3 3 5 0 1 3

※成績は2024年9月7日~11月17日まで行われた【U18日清食品トップリーグ2024】のデータを参照しています。

考察

注目の次世代日本のスーパースター候補の渡邉伶音選手。オーストラリアのルーツもある、期待の選手です。

ある取材動画では、まだ身長は少しずつ伸びているようで、まだまだ身体は完成しきっていないようです。体重の割に線が細いので、A代表でのフィジカルなプレーは渡邉選手にとってもかなりキツイ試合となるでしょう。

スタッツ上は高校生らしいというか、平均得点はエース級ながら、シュート効率は粗削りな面も多そうです。

ですが、彼にとって日本代表活動の全てが経験の糧となります。着実に成長して行ったら、3年後のW杯はもちろん、その更に先の世界の舞台まで日本代表を引っ張っていってくれるでしょう。あまりプレッシャーはかけたくないですが、ファンとしては期待してしまいますよね。

まとめ

今回の記事では、日本代表20人の中から角田選手・中村選手・市川選手・脇選手・渡邉伶音選手の5人をピックアップして紹介しました。中村選手・渡邉伶音選手を筆頭に注目の若手株が揃った第4弾となりました。

2024年11月24日のグアム戦には高校生の渡邉伶音選手がロスターに加わったという情報も出ています。これらの若手選手がどのようなプレーをしてくれるか、そして、その経験を自チームにどのように還元してくれるのか、代表の試合と同じくらい注目していきたい所ですね。

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