【FIBA W杯2027 最終予選|Window4】日本✕カタールの試合レビュー

日本代表【男子】

渡邊雄太選手が復帰し、正真正銘、現日本代表ロスターで考え得る史上最強となって臨んだカタール戦。この試合も支配した八村選手の活躍を含め、データで振り返りましょう。

※Window3の試合はこちらから→中国戦韓国戦

※Window2の試合はこちらから→中国戦韓国戦

※Window1の試合はこちらから→台湾戦2連戦

8/31の試合データ

まずはスタッツを振り返ってみましょう。

基本スタッツ

日本
(FIBAランク:22位)
カタール
(FIBAランク:76位)
123PT70
42/71
59.2%
FG23/57
40.4%
22/33
66.7%
2P17/38
44.7%
20/38
52.6%
3P6/19
31.6%
19/25
76.0%
FT18/24
75.0%
36REB29
9OREB8
27DREB21
39AST11
9TOV21
11STL5
4BLK1
22F23

詳細スタッツ

日本
(FIBAランク:22位)
カタール
(FIBAランク:76位)
52.4%%FGM2P73.9%
47.6%%FGM3P26.1%
46.5%%FGA2P66.7%
53.5%%FGA3P33.3%
35.8%%PT2P48.6%
48.8%%PT3P25.7%
15.4%%PTFT25.7%
33Points Off Turnover13
29Fast Break Points7
152nd Chance Points13
42Points in the Paint26
56Bench Points49

アドバンスドスタッツ

日本
(FIBAランク:22位)
カタール
(FIBAランク:76位)
80.69ポゼッション数79.28
試合のペース:79.99
152.43Offensive Rate104.64
88.29Defensive Rate144.15
75.0%TS%51.8%
73.2%eFG%45.6%
1.57POTE1.00
1.672nd Chance Efficacy1.57
55.4%REB%44.6%
30.0%OREB%22.9%
77.1%DREB%70.0%
92.9%AST%47.8%
11.2%TOV%26.5%
1.52PPP0.88
0.35FTR0.42

Shoot Summary

集計中にPCが突然シャットダウンしてデータが吹っ飛んでしまったので掲載できません。申し訳ありません。

戦評

ここからは個人的な戦評を語っていきます。

なお、観戦直後にTier表を作成し、Xにて投稿しています。
評価内訳は【S:支配的、A:素晴らしい活躍、B:普通、C:物足りない、D:課題多い、E:キツイ】となっています。

圧倒的だった八村選手Part2、と富永選手

八村選手は日本代表のキャリアハイ(東京五輪スロベニア戦:34pts)に迫る30ptsは文句なしのゲームハイ。3P:6/8(75.0%)はホントに驚異的で、途中まで集計していたShoot Summaryでは、第3Q途中までCatch&Shoot 3Pは4/4で100%を記録していました。

本来得意なはずのミッドレンジは1/4(25%)と奮いませんでしたが、それでもこのスコアリング。試合の流れなどにも影響されるので単純計算は出来ませんが、これでミッドレンジまで決めていたらと思うと頼もしさを超えて恐ろしささえ感じます。

DF面でも、後半こそ分かりやすく手を抜いていた感が見えましたが、前半はサウジアラビア戦同様、STLにBLKにと大活躍。トランジションの起点となる場面もあり、攻守で躍動しました。今のアジア圏で八村選手を超える選手は大袈裟でもなく1人もいないでしょう。中国人の元NBA選手:姚明(ヤオ・ミン)選手を超えてアジアのGOATと評される日もそう遠くないでしょう。

また、この試合、支配的だったのは八村選手だけでなく、富永選手も同等レベルの活躍。不運なOF FOULで2pts損しましたが、それでも約19分の出場で23ptsのスコアリング。

富永選手の成長を感じた部分としては、シュートセレクションの部分。これまではどこか強引に自分のシュートに持っていこうとする衒いがあり、その結果、本来の武器であるはずのスコアリングが十分に発揮できずにいました。

ただ、先日のサウジアラビア戦も含めて、しっかりチームの流れの中で必要なシュートを打って、それを決め切っています。この試合は確率が上振れているため、再現性の難度は高いと思いますが、チーム構成から考えるに、「15~20分のPTで10~15ptsをFG%:55%前後で残してくれる」選手でいて欲しいです。

富永選手のこのパフォーマンスは八村選手の引力ありきの可能性も十分あるため、真価が問われるのは11月のWindow5ですね。

インテンシティを維持した後半の試合運びは拍手

前の試合で課題として残った、大量リードした後の試合運びの仕方。この試合はしっかり相手チームのトラブルなどに影響を受けることなく、しっかり試合を続けることが出来ました。

第4Qは終盤、3rdラインナップと言えてしまうくらいの構成だったため、その分、OF力もDF力も低下してしまったため、最終的に30-25の5点差となりましたが、全般的に、しっかり相手DFのギャップを突いて、OFをコントロールしていました。相手のOREBを抑え続けたのも良かったですね。

第3Qは相手チームの選手とHCが同時退場となる珍しい事件も起き、それの処理時間も長く、集中力が切れそうでしたが、そこはしっかり締め直して、第3Qは40-11でリードを更に広げました。素晴らしい試合運びだったと思います。

試合を締めた選手として印象的だったのは佐々木隆成選手。立て続けにSTLを2本奪い、トランジションやハーフコートOFで果敢にペイントエリアをアタックしていました。結果論に過ぎないかもしれませんが、影の功労者だったと思います。

AST%:92.9%をどう見るか

AST%とは、チームが記録したFGMの内、何%がASTによって生み出されたものか?という数値です。ASTの記録はFGMを伴わないFTMにも充てられるため、純粋に【AST/FGM】という指標ではありませんが、それでもこの試合は相応に高い水準だったと言えます。

この指標は見方によって大分印象が変わります。良い方に捉えると、チームとしてパスがしっかり回り、連携が整っていたと見ることも出来ますが、悪い方に捉えると、個人のクリエイションが上手く行ってなかったと見ることも出来ます。

試合を一通り観て、あくまで個人的な意見であることを前提としますが、今回の試合では後者の見方が強いように感じました。

ASTはパスを託されたフィニッシャーに依存するスタッツなので、フィニッシャーの精度が高くなければ、途端にOFが根詰まりを起こしてしまいます。

特にこの試合は3Pが上振れた試合とも言えますし、八村選手のCatch&Shootの確率に依存している部分も否定できません。
また、八村選手自身も、サウジアラビア戦で見せたセルフクリエイトを発揮することが少なく、点差は開いてもOFのバランスは非常に悪かったです。

現に、第1Qは2P:3/4、3P:7/12とかなり3Pに偏っており、2PM:3本はいずれもFast Breakによる得点のため、ハーフコートでクリエイトした2Pではありません。3PMも7本全てNon ASTedの物はなく、ASTからのメイクです。

3Pメイキングについては、基本的にペイントタッチからのシュートがほとんどだったのでまだ良かったですが、相手が強くなってアジャストしてくる今後を考えると、OFのオプションを増やすためにはセルフクリエイトからのスコアリングが一定数必要になると考えます。

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