Bリーグのシーズンが終わり、NBAのシーズンも終わり、多くのバスケファンがロスになっているであろう2026年7月に行われるWindow3。アツい試合になった中国戦をまずは振り返ってみましょう。
※Window1の試合はこちらから→台湾戦2連戦
7/3の試合データ
まずはスタッツを振り返ってみましょう。
基本スタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 中国 (FIBAランク:26位) | |
| 92 | PT | 73 |
| 31/63 49.2% | FG | 28/72 38.9% |
| 19/33 57.6% | 2P | 22/46 47.8% |
| 12/30 40.0% | 3P | 6/26 23.1% |
| 18/21 85.7% | FT | 11/17 64.7% |
| 36 | REB | 41 |
| 8 | OREB | 16 |
| 28 | DREB | 25 |
| 27 | AST | 21 |
| 10 | TOV | 8 |
| 3 | STL | 4 |
| 5 | BLK | 1 |
| 21 | F | 21 |
詳細スタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 中国 (FIBAランク:26位) | |
| 61.3% | %FGM2P | 78.6% |
| 38.7% | %FGM3P | 21.4% |
| 52.4% | %FGA2P | 63.9% |
| 47.6% | %FGA3P | 36.1% |
| 41.3% | %PT2P | 60.3% |
| 39.1% | %PT3P | 24.7% |
| 19.6% | %PTFT | 15.1% |
| 9 | Points Off Turnover | 7 |
| 23 | Fast Break Points | 8 |
| 7 | 2nd Chance Points | 12 |
| 32 | Points in the Paint | 38 |
| 29 | Bench Points | 34 |
アドバンスドスタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 中国 (FIBAランク:26位) | |
| 73.10 | ポゼッション数 | 69.68 |
| 試合のペース:71.39 | ||
| 125.86 | Offensive Rate | 104.76 |
| 104.76 | Defensive Rate | 125.86 |
| 63.7% | TS% | 45.9% |
| 58.7% | eFG% | 43.1% |
| 1.13 | POTE | 0.70 |
| 0.88 | 2nd Chance Efficacy | 0.75 |
| 46.8% | REB% | 53.2% |
| 24.2% | OREB% | 36.4% |
| 63.6% | DREB% | 75.8% |
| 87.1% | AST% | 75.0% |
| 13.7% | TOV% | 11.5% |
| 1.26 | PPP | 1.05 |
| 0.33 | FTR | 0.24 |
Shoot Summary
| 日本 (FIBAランク:22位) | 中国 (FIBAランク:26位) | |
| 3/8 37.5% | Self-Shootmake | 5/19 26.3% |
| 3/10 30.0% | MID-Jumper | 4/10 40.0% |
| 4/4 100.0% | Short-Jumper | 7/11 63.6% |
| 0/1 0.0% | Push | 0/1 0.0% |
| 3/5 60.0% | Floater | 3/7 42.9% |
| 6/11 54.5% | Lay-Up | 4/11 36.4% |
| 3 | Dunk | 4 |
| 0 | Tip-In | 0 |
| 7/18 38.9% | Catch&Shoot | 6/16 37.5% |
| 2/7 28.6% | Moving | 0/2 0.0% |
| 3/5 60.0% | Pull-Up | 0/9 0.0% |
| 5/6 83.3% | Wide-Open | 1/6 16.7% |
戦評
ここからは個人的な戦評を語っていきます。
なお、観戦直後にTier表を作成し、Xにて投稿しています。
評価内訳は【S:支配的、A:素晴らしい活躍、B:普通、C:物足りない、D:課題多い、E:キツイ】となっています。
巧みなベンチワークが光った試合
Window2まで選手のタイムシェアが課題とされていた日本代表。渡邊雄太選手やジョシュ・ホーキンソン選手が35分以上出場するのが当たり前というプレータイムバランスでしたが、この試合はそれがしっかり是正されていました。
本サイトでの【ローテーション選手】の定義は15分以上としていますが、その定義の場合は6人ですが、ロスター12人の内、10分以上のプレータイムを得たのが9人にまで人数が増えます。その影響もあって、上で挙げた2選手ともに31分以下のプレータイムに抑えられていました。
数字だけ見ると、単純にプレータイムが分散されているだけのようですが、重要なのはその中身や経過です。
この試合、スターターPGで出た齋藤拓実選手が立ち上がりのコントロールに苦しむ場面がありました。その事象に対してのベンチの対応は、佐々木隆成選手を早い段階でコートに投入。それまで、中々難しかったハンドラーのペイントアタックを佐々木選手が見事に体現してみせました。元々得意なスタイルでの投入だったので、佐々木選手自身もやりやすかったことでしょう。
また、代えられた齋藤選手も、後半以降はプレーの修正に成功。この修正が上手くいかないと、今回のようなタイムシェアが難しいので、それが良かったかなと思います。
チーム全体で強度が落ちなかったDF
最近、エージェント型AIを用いて、選手個人のDFレーティングを正確に算出する技法?を会得したので、この試合でも活用してみています。各選手のDFレーティングを見てみましょう。
| No | 選手 | 先発 | MIN | DFポゼッション | 被得点 | DFレーティング |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3 | 安藤 誓哉 | 5:24 | 10 | 8 | 80.0 | |
| 30 | 富永 啓生 | 13:23 | 24 | 23 | 95.8 | |
| 18 | 馬場 雄大 | ○ | 30:43 | 55 | 54 | 98.2 |
| 19 | 西田 優大 | ○ | 24:06 | 42 | 42 | 100.0 |
| 24 | ジョシュ・ホーキンソン | ○ | 30:58 | 57 | 58 | 101.8 |
| 33 | 佐々木 隆成 | 16:05 | 31 | 32 | 103.2 | |
| 12 | 渡邊 雄太 | ○ | 30:03 | 55 | 57 | 103.6 |
| 4 | アキラ・ジェイコブス | 10:29 | 19 | 20 | 105.3 | |
| 6 | 比江島 慎 | 9:21 | 17 | 18 | 105.9 | |
| 1 | 齋藤 拓実 | ○ | 18:31 | 31 | 33 | 106.5 |
| 99 | 川真田 紘也 | 10:33 | 18 | 20 | 111.1 | |
| 31 | 原 修太 ※出場24秒・参考値 | 0:24 | 1 | 0 | 0.0 | |
| チーム全体 | 40:00 | 72 | 73 | 101.4 | ||
表内では【105以上は不良】という印象を与えがちですが、数字だけをみていくと、川真田紘也選手の111.1はともかく、ワースト2位で齋藤選手の106.5とまずまずの数値を記録しています。
このデータから分かることは、どの選手が出ても、一定以上のDFを展開することが出来ていたという事実。難敵:中国を相手取って、わずか72失点に抑えたDFは、ある特定の選手によるものではなく、チーム全体でDFを遂行した結果と言えるでしょう。
DF面で特筆すべきなのは中国の2nd Chanceを防ぎきっている所。失点の部分では12失点していますが、OREB1本あたりの2nd.C.Ptsを示す2nd.C.Eは僅か0.75。中国側のOREB→キックアウトパス→3Pの精度が上がらなかったことによる影響も多分にありますが、ビッグマンのOREBに対してのケアが出来ていたとも言えます。そこが不十分なら、中国選手側もビッグマンがそのまま得点を狙いますからね。
このDFが機能したことで、ロスターのタイムシェアにも繋がりましたし、中盤以降、日本代表が常に10~15点のリードを保つ盤石な試合運びが出来た要因だと思います。
とは言え、課題はあるアウトサイドのDF
この試合の勝因は間違いなくDFですが、それはあくまで中国の強みであるインサイドにアジャストした部分であり、中国のシューター陣に対するDFはしばしばエラーが発生していました。
中国のWide-Open3P:1/6(16.7%)と、この試合、如何にロングシュートが不調だったかを表していますが、逆の捉え方をするなら、Wide-Open3Pを6本も与えてしまっていることになります。
仮に全て決まっていても、92-88で日本が勝利していますが、そこまで単純な話ではなく、そこが高確率で決められていたら、試合の流れも中国に流れていた可能性は十分にあります。そうなると、中国の3Pにアジャストする必要が出てきて、その結果、中国の強みであるビッグマンのためのスペースが出来上がってしまっていたでしょう。もしかしたら、ある程度3PシュートはDFの取捨選択で捨てていたのかもしれませんね。
また、少々グレーなジャッジもあったはありましたが、中国のウイングの選手たちは、日本のDFが齋藤選手や佐々木選手の対面でミスマッチが起きると、積極的にペネトレイトをアタックしてきており、その選手個人のフィニッシュに持っていかれているシーンも相応にありました。
韓国戦、何を期待しどう戦う?
次戦の韓国戦では、エースのイ・ヒュンジョン選手がNBAのサマーリーグに参加する都合でロスターからは外れているものの、韓国というチーム全体が流動的でウイングの選手が得点をバンバン取りに来る印象があります。
そんなチームに対しては、今日のようなDFでは苦しい試合になる可能性は十分にあるため、「中国戦での修正・反省」というよりも、「韓国戦に向けてアジャスト」する必要があると思います。
現段階では、まだ韓国戦のロスターは確定していませんが、ウイング陣の得点力が満遍なく高い韓国相手ならば、川真田・比江島・安藤outで、吉井・小川・川島inとか面白いかもしれません。
吉井裕鷹選手は言わずもがな、日本でもトップレベルの汎用性の高いウイングDF能力を有してますし、小川選手はビッグガードとしての貢献や経験値稼ぎ、川島選手も基本のDF力としてはフィジカル面・スピード面ともに高水準な選手と個人的には思っているので、韓国のウイング陣にアジャストしやすいのではないでしょうか?


コメント