今回は北関東ダービーとなった茨城ロボッツ@宇都宮ブレックスの試合をレビューしていきましょう。
本記事では関連サービスを紹介しています。なお、当該部本文は筆者の判断で作成しています。
戦前データ
茨城ロボッツ



今オフ、日本代表のコアメンバーである吉井裕鷹選手や、同じく日本代表でパリ五輪にも出場した渡邉飛勇選手、琉球でエースとして活躍していたヴィック・ロー選手といった、強力なロスターを構築したとして話題に挙がっていました。
ただ、蓋を開けてみれば開幕5連敗。今シーズン、これまで上位チームに位置している三遠・群馬・広島というチームとの連戦。まだチーム・ビルディングの最中ということで厳しい開幕スタートとなっています。
5連敗の原因を敢えて探るとするならば、とにかくFoulと与えたFTが多い点。これまでの平均でFoul:3本以上を記録している選手は5人もいて、やや満たない2.8本もエースであるヴィック・ロー選手が記録しています。要するに【チームにFoulトラブルを起こしやすい選手が6人いる】という解釈になります。
また、TOVも深刻で、TOV:16.80、TOV%:19.74%はいずれもリーグワーストの26位。TOVに絡んだ数字は軒並み悪く、Opp Pts off TOV:19.20失点もリーグ24位の悲惨さ。反面、Opp Fast Break Pts:10.00失点はリーグ7位の少なさなので、どちらかというと、LIVE-TOV後のトランジションDFが悪いというよりは、ポゼッションをリセットされた後のセットOFに対するDFが苦手ということなのでしょうか?
しかし、光明なのはOF力は光るものがあるという点。3Pの精度については、リーグ5位の32.20本のAttemptながら、成功率は37.27%でリーグ3位の成績。TS%やeFG%もリーグ上位の精度を誇っているので、課題はTOVを減らすことと、FOULトラブルとならないDF面の構築といったところでしょう。
宇都宮ブレックス



昨シーズンまで東地区3連覇を果たしていた宇都宮も開幕後は今一つ波に乗れていない様子。チームとしてはMVPプレイヤーでOF・DFともに高水準の2wayプレイヤーでもあったDJ・ニュービル選手や、ストレッチビッグとしてOFでは3Pを、DFではフィジカルを生かしたパワーDFでチームを支えたグラント・ジェレット選手といった、コアとなっていた2選手が抜けた穴は大きいようです。
%FGAの割合をみると、昨シーズンのような2P:3P=4:6ではなく、今シーズンはほぼ五分五分といったところ。メインハンドラーが昨シーズン富山で暴れていたトレイ・ケル選手に変わった影響は多分少なくないとみています。
ケル選手はチームトップのPPG:18.0ptsながら、DREB:8.0でリーグ3位タイのスタッツを持っており、数字上は攻守の両面で存在感があります。
これに象徴されるように、ここまでの宇都宮はOFというよりDFのチーム。DF Rate:101.66は戦前の時点でリーグ4位のDF力です。特にペリメーターのDFはかなり強力で、Opp 3Pの項目はOpp Made:5.75本はリーグ1位、Opp Attempt:21.50本・Opp 3P%:26.74%はそれぞれリーグ2位の水準です。
オフに日本代表に選出され、今シーズンステップアップが求められる小川敦也選手と高島紳司選手といった、サイズがあってディフェンシブな選手の貢献度が伺えます。
特に小川選手は平均PT:20分22秒という、決してハイボリュームなPTではない中、チームAST%:29.2%(実数はAST:21、APG:5.25本)とチームトップのパサーとして活躍中。先のアジア大会をメインPGとして戦い抜いた自信をチームに還元しているといったところでしょうか。
10/9の試合データ
各チームを振り返ったところで、試合のデータを振り返っていきましょう。
基本スタッツ
| 茨城ロボッツ | 宇都宮ブレックス | |
| 79 | PT | 90 |
| 29/61 47.5% | FG | 29/58 50.0% |
| 18/31 58.1% | 2P | 18/32 56.3% |
| 11/30 36.7% | 3P | 11/26 42.3% |
| 10/13 76.9% | FT | 21/27 77.8% |
| 31 | REB | 36 |
| 8 | OREB | 11 |
| 23 | DREB | 25 |
| 22 | AST | 17 |
| 11 | TOV | 10 |
| 3 | STL | 7 |
| 2 | BLK | 0 |
| 23 | F | 17 |
詳細スタッツ
| 茨城ロボッツ | 宇都宮ブレックス | |
| 62.1% | %FGM2P | 62.1% |
| 37.9% | %FGM3P | 37.9% |
| 50.8% | %FGA2P | 55.2% |
| 49.2% | %FGA3P | 44.8% |
| 45.6% | %PT2P | 40.0% |
| 41.8% | %PT3P | 36.7% |
| 12.7% | %PTFT | 23.3% |
| 17 | Points Off TOV | 12 |
| 6 | Fast Break Points | 13 |
| 16 | 2nd Chance Points | 14 |
| 36 | Points In the Paint | 30 |
| 23 | Bench Points | 21 |
| 2/6 (6) | After TO Results (Points) | 2/4 (5) |
| -8 | After TO +/- | -2 |
アドバンスドスタッツ
| 茨城ロボッツ | 宇都宮ブレックス | |
| 69.72 | ポゼッション数 | 68.88 |
| 試合のペース:69.30 | ||
| 114.49 | Offensive Rate | 128.57 |
| 128.57 | Defensive Rate | 114.49 |
| 59.2% | TS% | 64.4% |
| 56.6% | eFG% | 59.5% |
| 1.70 | POT Efficasy | 1.09 |
| 2.00 | 2nd Chance Efficasy | 1.27 |
| 46.3% | REB% | 53.7% |
| 24.2% | OREB% | 32.4% |
| 67.6% | DREB% | 75.8% |
| 75.9% | AST% | 58.6% |
| 14.2% | TOV% | 12.5% |
| 1.14 | PPP | 1.29 |
| 1.00 | After TO PPP | 1.25 |
| 0.21 | FTR | 0.47 |
Shoot Summary

ラインナップタイムライン


戦評
中盤までは両チーム持ち味を発揮した好ゲーム
茨城にとっては今シーズン初勝利を飾りたいということもあって、試合を通してTOVの悪癖は改善され、TOV:11本、TOV%:14.2%とまずまずの結果になりました。
その影響もあって、試合は第4Q序盤まで最大8点差の中で試合が進んでいっていました。
茨城側は、点差が離されそうになっても得意の3Pで差を縮めます。特徴的だったのが、ある特定の選手にAttemptが集まるのではなく、Catch&Shootを記録したのが7選手もいるという所。
基本的にはロー選手がメインハンドラー・1stオプションとしてOFが展開されるものの、上手くボールを散らして決めたい時にフィニッシャーとなったシューターがしっかり決め切るという美しい構図になりました。
対する宇都宮は割と対照的。前半は小川選手のハンドリングがメイン。メインPGらしく、ボールを散らしながらも、自分で行けるときはしっかりフィニッシュまで持っていく。Self-Shootmaking:2/6(33.3%)と精度は今後上げていく必要がありますが、プレーセレクションが悪いと感じたフィニッシュの場面は個人的には皆無だと思ったので、やはり自信を持ってプレーしているのが伺えます。
後半は口述しますが、メインハンドラーとして試合を支配したのが、エースのケル選手でした。Q別にみると、最も得点を挙げたのは第2Qの14得点でしたが、インパクトを残したのは第4Qでした。
試合を決めたのはエースの決定力の差
均衡を保ちながら試合は進んでいきましたが、5点差で迎えた残り6分付近、8点差に点差を広げるケル選手のトランジションのMoving 3Pを皮切りに、以後宇都宮が得点した4ポゼッションの全てでケル選手がスコアリングにASTに絡んでいました。
特にPull-Up 3Pが終盤止まらず、記録し損ねましたが、最終的にPull-Up 3P:4/8(50.0%)という超高確率で沈めていきました。この時間帯は見ていて、ホントに外す予感が全然ありませんでしたから、ブレックスネーションの方々はかなりアツい時間帯だったでしょう。
最終的に38Pts(ゲームハイ)・7Reb・5Ast・0Tov・3Stlという圧巻のパフォーマンスを見せつけた宇都宮のエースに対し、茨城側のエースであるロー選手は完全に格付けされてしまったかのような状態でした。
無論、ロー選手はロスターの中で得点期待値の高い選手の1人(戦前TS%:52.3%)でUSG%:31.0%と、チームから最も頼りにされている選手なのは間違いありません。実際、試合終盤の得点のほとんどにロー選手は関わっています。
ただ、スパートをかけるのが遅過ぎたというべきか、ビハインドの場面でエースが自分でクリエイトして速く得点を重ねたいところ、中々宇都宮DFを打開することが出来ず、どちらかというと慎重さを見せているようなパフォーマンスに。
確かに、どこぞのツンツン頭の天然天才高校生の言うセリフの「まだ慌てるような時間じゃない」というのはそうなのでしょうが、リードしている側のOFを止められていないこともあったため、強引かつ決め切る決定力が足りませんでしたね。
茨城DFの弱点がよくわかる試合
特に前半を見た印象ですが、茨城のOFはやはり宇都宮のペリメーターDFに苦しんでいる様子が見て取れ、攻めあぐねてOFのペースが普段の73.50よりもかなりスローペースにされてしまっていた感があります。
対して、宇都宮のOFのシーンですが、リム周りのフィニッシュの精度が悪かったために、あまり点差が広がることがありませんでしたが、結構パスの出しどころが多く、パスを受けた選手がDFのクローズアウトが来るまで落ち着いて対処できていたように思います。
元々茨城のDF Rate:114.17とリーグ20位と低調なDFなので、「何がそうさせてるんだろうか?」と考えながら見ていました。そこで気が付いたのが、ヘルプDFがボールウォッチャーになり過ぎて、マッチアップしていた選手のカッティングプレーを容易にしてしまっていたからでした。
その結果何が起こるかというと、わかりやすいDFのエラー。ヘルプのヘルプも遅れますし、DFのローテーションのルールも瓦解してしまいます。特にビッグマンの選手にその傾向が強く、上手くチーム内でDFのコミュニケーションをとれていないようでしたね。
で、そうしたところで慌てて対応したり、ウイングの選手が無理やり対処するため、FoulがかさんでFTを提供してしまう。という構図なのでしょう。1つ、課題が線になってきましたね。
同じく開幕から勝利のないチームに佐賀もありますが、その佐賀よりも試合数が1試合多くなった茨城はリーグ最下位の6連敗。過剰ヘルプのDFの修正は最重要事項になりそうです。
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また、地味ながらDZANの評判の良いところは、試合中の実況・解説がTVを含めた他の配信サービスよりも良い意味で控えめというところ。
他のサービスだと、絶え間なく実況アナウンサーが喋り続けて、観る側からしたら「まだそこまでじゃないけど…」というようなタイミングでも大袈裟に「決まったーッ!!」と騒いだり、必要以上に選手を持ち上げて、試合観戦に集中できないというコメントがよく目に付きます。
その点、DAZNでは必要十分な実況・解説コメント(TVとかは過剰過分)で、選手やプレーを称える瞬間も大騒ぎしません。海外スポーツの中継は割とこういったメリハリが主流ですよね。
ただ、DAZNは競技ごとの料金が無く、月額料金が3,200円~と、他と比べてお高めなので、その辺はよく検討してください。
蛇足かもしれませんが、アニメなどサブカルにも興味がある人は、【DMMプレミアムDAZNホーダイ】も検討の余地アリです。
DAZN視点だと、月額3,200円~に+280円(税込み)するだけで、アニメや漫画などのサブカル作品が見放題。もちろん、DMMにもスポーツアニメが多数存在します。
「バスケしか見ないのに3,200円は高い」と思っても、「+280円でアニメや漫画も見れる!」という嬉しさがありますね。

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