FIBA女子W杯グループフェイズ最終戦となったスペイン戦。中々厳しい試合となりましたが、次戦の準々決勝進出決定戦に向けて振り返ってみましょう。
9/6の試合データ
まずはスタッツを振り返ってみましょう。
基本スタッツ
| 日本 (FIBAランク:10位) | スペイン (FIBAランク:6位) | |
| 59 | PT | 79 |
| 20/57 35.1% | FG | 26/65 40.0% |
| 13/27 48.1% | 2P | 18/40 45.0% |
| 7/30 23.3% | 3P | 8/25 32.0% |
| 12/16 75.0% | FT | 19/27 70.4% |
| 31 | REB | 47 |
| 8 | OREB | 18 |
| 23 | DREB | 29 |
| 9 | AST | 19 |
| 18 | TOV | 16 |
| 6 | STL | 13 |
| 1 | BLK | 3 |
| 26 | F | 23 |
詳細スタッツ
| 日本 (FIBAランク:10位) | スペイン (FIBAランク:6位) | |
| 65.0% | %FGM2P | 69.2% |
| 35.0% | %FGM3P | 30.8% |
| 47.4% | %FGA2P | 61.5% |
| 52.6% | %FGA3P | 38.5% |
| 44.1% | %PT2P | 45.6% |
| 35.6% | %PT3P | 30.4% |
| 20.3% | %PTFT | 24.1% |
| 11 | Points Off Turnover | 19 |
| 0 | Fast Break Points | 6 |
| 6 | 2nd Chance Points | 17 |
| 20 | Points in the Paint | 34 |
| 28 | Bench Points | 23 |
アドバンスドスタッツ
| 日本 (FIBAランク:10位) | スペイン (FIBAランク:6位) | |
| 75.00 | ポゼッション数 | 75.00 |
| 試合のペース:75.00 | ||
| 78.67 | Offensive Rate | 105.33 |
| 105.33 | Defensive Rate | 78.67 |
| 46.1% | TS% | 51.4% |
| 41.2% | eFG% | 46.2% |
| 0.69 | POTE | 1.06 |
| 0.75 | 2nd Chance Efficacy | 0.94 |
| 39.7% | REB% | 60.3% |
| 21.6% | OREB% | 43.9% |
| 56.1% | DREB% | 78.4% |
| 45.0% | AST% | 73.1% |
| 21.9% | TOV% | 17.2% |
| 0.79 | PPP | 1.05 |
| 0.28 | FTR | 0.42 |
Shoot Summary
| 日本 (FIBAランク:10位) | スペイン (FIBAランク:6位) | |
| 11/23 47.8% | Self-Shootmake | 3/11 27.3% |
| 6/9 66.7% | MID-Jumper | 3/8 37.5% |
| 0/2 0.0% | Short-Jumper | 3/8 37.7% |
| 0/0 – | Push | 0/0 – |
| 2/7 28.5% | Floater | 4/10 40.0% |
| 5/8 62.5% | Lay-Up | 8/13 61.5% |
| 0 | Tip-In | 0 |
| 1/15 6.7% | Catch&Shoot | 6/18 33.3% |
| 2/3 66.7% | Moving | 1/2 50.0% |
| 4/12 33.3% | Pull-Up | 1/5 20.0% |
| 2/6 33.3% | Wide-Open | 2/5 40.0% |
戦評
ここからは個人的な戦評を語っていきます。
改善しなかったシューティング
驚異的なシューティング精度を残したマリ戦、壊滅的なシューティングを露呈したドイツ戦、今回のスペイン戦はどちらの顔が出てくるのか?と思い観ていましたが、数字上はドイツ戦の11.1%(3/27)よりも改善されましたが、内容はどっこいどっこい、寧ろ悪化したと言っても過言ではありません。
ドイツ戦はShoot Summaryこそ取れませんでしたが、試合を観ている分にはタフな3Pに頼らざるを得ないOFという印象を受けました。
しかし、今回のスペイン戦は崩しまでは比較的機能していたのに、肝心のフィニッシュの部分が精度を上げられず、Catch&Shoot 3P:1/15(6.7%)と見るに堪えない数字を叩き出してしまいました。
また、Wide-Open3Pも2/6(33.3%)と奮わず。当サイトでの定義としてのWide-Open3Pでこの数値であるため、クローズアウトが間に合わなかっただけの比較的Openな3Pも外してしまっていたのが非常に厳しかったです。
終盤にはその崩しの部分でもスペインにアジャストされ、田中こころ選手や山本麻衣選手が崩そうにも全く崩せず。
それと同時に、この2人がボールを持つと、チームの取り決めなのか分かりませんが、オフボールでほとんど人が動かない1人相撲状態に。SNS上では「田中選手がアンセルフィッシュ」と批判している人もいるようですが、田中選手からしたら、パスの出し所がないため、仕方なく1on1の選択肢を取っているように見えました。寧ろ、そんな状況下でOFを引っ張っていたのは素直にスゴイなと思いました。
スペインのカッティングプレーを抑えられず
勝負が決まる第4QでのスペインのOFの場面。記憶のみを辿ったものですが、5ポゼッション中3ポゼッション、少なくとも2ポゼッション連続でビッグマンがハイポストからのカッティングでイージーシュートを立て続けに献上していたシーンが印象的でした。
第4Q開始時点で48-57と9点差。DFさえ機能させれば、まだ勝ち筋が見えてくる段階でした。
そんな中で起こったこの連続失点。完全に崩されて空け渡したリム直下の失点だったため、試合展開の中では最もダメージの大きい失点でした。
全体的に非常に厳しい負け方に
X上でもかなり批判をされていますが、この試合もドイツ戦同様にタイムアウトを1度も取りませんでした。代わりに、日本のOFの流れが良くなりそうなところでリードしているスペイン側がタイムアウトを取る始末。
第2Qこそ巻き返して36-39という僅差で折り返したものの、後半はズルズルと点差を広げられてしまっていました。
リードを許している中で全くタイムアウトを取らないのは本当に疑問で、相手チームや自チームの選手にすら「コーチ陣に打つ手がないのでは…?」と思わせてしまいます。相手チームは勢い付くし、自チームにはネガティブな印象を与えてしまいます。
実際、前述したように、まるで打つ手が無くなったように田中選手の1on1に頼るOFになってしまいました。悪い意味で男子のパリ五輪フランス戦OTに河村勇輝選手ージョシュ・ホーキンソン選手の2メンゲームしか攻め手が無かったのを彷彿とさせました。
その間、スペインはカッティングフィニッシュやキックアウトからの3Pと正にやりたい放題。途中、ハンドラーへのブリッツが効果的に決まる時間帯もありましたが、もっと早い段階でDFをそのようにプレッシャーをかけていたら、試合展開もまた違って、最終盤のOFのために体力を残しておくことも出来たかも知れません。



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