7/3、中国相手に歴史的な快勝を挙げた日本代表。当該の試合で2次予選進出を決定させましたが、1次予選の戦績は最終成績に引き継がれるため、全く気が抜けない1次予選最終戦の韓国戦。最終盤、手に汗握る展開となりましたが、データを基に振り返ってみましょう。
※Window1の試合はこちらから→台湾戦2連戦
7/6の試合データ
まずはスタッツを振り返ってみましょう。
基本スタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 79 | PT | 81 |
| 28/60 46.7% | FG | 30/65 46.2% |
| 20/33 60.6% | 2P | 25/40 62.5% |
| 8/27 29.6% | 3P | 6/26 23.1% |
| 15/18 83.3% | FT | 11/17 64.7% |
| 35 | REB | 41 |
| 8 | OREB | 16 |
| 27 | DREB | 25 |
| 19 | AST | 21 |
| 17 | TOV | 8 |
| 6 | STL | 4 |
| 2 | BLK | 1 |
| 19 | F | 21 |
詳細スタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 71.4% | %FGM2P | 83.3% |
| 28.6% | %FGM3P | 16.7% |
| 55.0% | %FGA2P | 61.5% |
| 45.0% | %FGA3P | 38.5% |
| 50.6% | %PT2P | 61.7% |
| 30.4% | %PT3P | 18.5% |
| 19.0% | %PTFT | 19.8% |
| 9 | Points Off Turnover | 22 |
| 23 | Fast Break Points | 15 |
| 13 | 2nd Chance Points | 12 |
| 38 | Points in the Paint | 36 |
| 4 | Bench Points | 40 |
アドバンスドスタッツ
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:26位) | |
| 75.90 | ポゼッション数 | 73.48 |
| 試合のペース:74.69 | ||
| 104.09 | Offensive Rate | 110.24 |
| 110.24 | Defensive Rate | 104.09 |
| 58.2% | TS% | 53.3% |
| 53.3% | eFG% | 50.0% |
| 0.60 | POTE | 1.29 |
| 1.63 | 2nd Chance Efficacy | 1.00 |
| 48.6% | REB% | 51.4% |
| 24.2% | OREB% | 30.8% |
| 69.2% | DREB% | 75.8% |
| 67.9% | AST% | 53.3% |
| 22.4% | TOV% | 13.6% |
| 1.04 | PPP | 1.10 |
| 0.30 | FTR | 0.38 |
Shoot Summary
| 日本 (FIBAランク:22位) | 韓国 (FIBAランク:56位) | |
| 6/12 50.0% | Self-Shootmake | 12/22 54.5% |
| 2/5 40.0% | MID-Jumper | 8/14 57.1% |
| 2/4 50.0% | Short-Jumper | 3/6 50.0% |
| 2/2 100.0% | Push | 0/1 0.0% |
| 2/3 66.7% | Floater | 0/1 0.0% |
| 11/17 64.7% | Lay-Up | 11/14 78.6% |
| 1 | Dunk | 2 |
| 0 | Tip-In | 1 |
| 6/18 33.3% | Catch&Shoot | 3/12 25.0% |
| 0/2 0.0% | Moving | 0/3 0.0% |
| 2/8 25.0% | Pull-Up | 2/10 20.0% |
| 2/7 28.6% | Wide-Open | 1/1 100.0% |
戦評
ここからは個人的な戦評を語っていきます。
なお、観戦直後にTier表を作成し、Xにて投稿しています。
評価内訳は【S:支配的、A:素晴らしい活躍、B:普通、C:物足りない、D:課題多い、E:キツイ】となっています。
韓国代表の1on1が全くと言って良いほど止められず
試合序盤から中盤にかけて韓国代表選手の1on1からの得点を全くと言って良いほど止められませんでした。このDFアジャストが出来なかったのが、この試合の最大の敗因でしょう。
この辺は数字に如実に表れていて、Self-Shoot Make:12/22(54.5%)や、AST%:53.3%という数字。韓国側は日本のDFにミスマッチが発生すると、すぐにそこを突いてくるクレバーさがありました。
特筆すべきは、韓国代表のビッグマン(と言っても200cmちょっとのサイズ)のポストアップからのフットワークを駆使したスキルの高さが随所に見受けられました。マイキーこと川真田紘也選手なんかは簡単にロールで交わされて綺麗にフィニッシュを許してしまいました。得意のフィジカルDFがすかされる結果に。
他にもビッグウイングと言える選手、特に2番の選手や11番の選手のポストアップからのターンアラウンドシュートの正確さがたるや。シュートまでの動きもスムーズで無駄が無く、素晴らしいスキルを持っていました。敵ながらアッパレと言ったところです。サイズに劣る日本の選手たちも見習うべきスキルだと思います。
日本代表の選手は、案外フィジカルに勝てるチームには得意な印象があります。先日の中国戦もそうですし、その傾向はパリ五輪のフランス戦でも個人的には感じたところです。逆に、スキルフルな相手や、日本のフィジカルを超える相手には弱い感じですね。
現行チームのBIG3の貢献度が高過ぎる
Window3では日本の絶対的エースである八村塁選手や、エースハンドラーである河村勇輝選手がいなかったので、「最強チーム」ではないことは前提にしておきます。
その前提を基に、個人的に現行チームのBIG3というのは渡邊雄太選手・馬場雄大選手・ジョシュ・ホーキンソン選手の3選手と考えています。この辺はあまり異論を唱える人はいないでしょう(と信じたい)。
試合展開的にこの3選手のプレータイムが長くなってしまうのは仕方がないと思いますが、それにしても貢献度が高過ぎて、チーム全体のバランスが悪く感じてしまうのがジレンマですね。
渡邊選手はNBAで6シーズン過ごした経験や、ビッグマン並みのサイズを持ったウイングの選手としてペイントエリアでの攻防に気後れを全く示しません。寧ろ積極果敢にFTAを奪いに、チームの流れが苦しい時にこそ、Foul-Drawを狙いに行っています。
馬場選手はパリ五輪以前まで個人的にはアンチ寄りでしたが、2025年にNBA:ニューヨーク・ニックスの一員としてサマーリーグを戦ったり、同年のアジア杯でのリーダーとしての経験を重ねてから、以前のような暴れ馬のようなプレーではなく、Hubとしての役割も果たせるようになりました。
聞く人によっては過大評価に聞こえたり、プレースタイルも全く違いますが、チームのトップディフェンダーでクレバーなHubの役割もこなす、NBA:ゴールデンステイト・ウォリアーズで3回の優勝を経験しているドレイモンド・グリーン選手のような存在になってきた感じがあります。
ホーキンソン選手は最早説明不要。OFではスクリナー・ポップアウトシューター・ロールマン・トランジション、DFではフィジカル・リムプロテクター・リバウンダーをこなします。「逆にビッグマンとして出来ないことは何だ!?」と言いたくなるほどの貢献度です。
この試合でもその期待に違わない活躍をこの3選手は見せつけてくれました。
渡邊選手は確かに中盤に立て続けた2本のTOVは悪印象なものの、FT:7/7(100.0%)で繋いでくれ、DREB:9本、STL:2本、BLK:2本とDFで奮闘し、個人DF Rate:101.52はローテーション選手の中では馬場選手を抑えてトップの成績でした。
馬場選手は自らのスタッツは控えめなものの、トランジションの場面でこそ落ち着いたプレーで西田選手のトランジション3Pを演出し、流れを日本に持ってきました。
ホーキンソン選手もチームトップの30得点。前半は8得点だったものの、後半のFGミスが僅か2本の22得点を挙げ、日本の追い上げに貢献しました。
2ガードでやりにくそうだった齋藤・佐々木両選手
戦況によって戦術をアジャストさせる傾向が強いとされる、後出しジャンケンのような戦い方をする桶谷HCですが、この傾向はこの韓国戦にも表れました。その代表的なところが2ガードのラインナップです。
序盤から齋藤拓実選手のボール運びが韓国代表のハードなバックコートDFで苦戦していた所に、安藤誓哉選手を投入し、2ガードでボール運びをしやすくしようと試みました。
その試み自体は思惑通りだったと思いますが、肝心のハーフコートOFで上手く機能しませんでした。これは佐々木隆成選手が2ガードの一角を担っていても同様でした。
いずれの選手も所属チームではメインハンドラーとしての役割を持っているため、反面、オフボールムーブが乏しく、お互いの動きを制限させてしまう結果に。
あくまでも印象論に過ぎないので、今後、この試合のタイムラインの作成が出来たら確認してみようと思います。ただ、見ている分には、DF強度にアジャストしてきた後半は1ガード体制の方が両選手ともやりやすそうに見えました。


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