今回は今ホットな新人選手を抱えている横浜ビー・コルセアーズにフォーカスしたいと思い、10/16@琉球ゴールデンキングスとの試合をレビューしてみました。残念ながら、その目論見は叶いませんでしたが、試合自体はかなり面白い試合に。戦前データから振り返ってみましょう。
本記事では関連サービスを紹介しています。なお、当該部本文は筆者の判断で作成しています。
戦前データ
横浜ビー・コルセアーズ



4勝3敗でまずまずの開幕スタートを切った横浜BC。直近の千葉J戦で最大12点差を逆転し、OTの末に勝利を果たしました。その試合でルーキーの新井楽人選手がキャリアハイ・ゲームハイの33Ptsを記録し、SNS上でもかなり盛り上がっていました。今回レビューする試合に選出した主な要因の選手です。
その新井選手ですが、開幕後小サンプルながら3P:14/28(50.0%)でリーグ3位タイに位置しています。総合的なシュート精度も高く、TS%:67.7%、eFG%:65.6%と実質チームトップの効率を誇っています。
このチームにはもう1人のシューターがおり、それが新加入のアイザイア・リバース選手。3P:3.0/7.3(41.3%)でPPG:17.1Ptsとチームのリーディングスコアラーです。
チームの3Pの約60%を新井選手とリバース選手の2人で占めており、2人合わせての確率は44.3%(35/79)です。それ以外の選手による3Pは22.8%(23/101)なので、2人がチームのOFを引き上げていると言えます。
そのOF面で特筆すべきは並里成人選手。APG:7.9本はリーグ2位の数字で、AST%:48.9%はダントツでチームトップのピュアハンドラーです。OF Rate:66.49は一見かなり低く見えますが、スコアよりもASTを優先しているスタイル。PPGが少ないながらUSG%:24.0%はチーム3番目の水準となっています。
並里選手からのASTによる得点で最も多いのが前述したリバース選手。AST/FGM:70.56%はリーグ6位の成績であることからも、正にOFの心臓とも言える選手です。
ただ、このチームで真に特筆すべきはDF力。BPG:1.29本はリーグ24位とワースト3ながら、DF Rate:106.43はリーグ8位。また、Opp eFG%:49.7%はリーグ8位、誘発させたTOV:13.43本はリーグ7位の成績で、クローズアウトなど、平面のDFで優位に立っている印象です。
琉球ゴールデンキングス



こちらも3勝3敗。これまでのマッチアップ相手の強さを考えると、まずまずの開幕スタートを切ったと言える琉球。チームの特徴と言ったら強力なトランジションOFでしょう。
Fast Break Pts:16.50Ptsはリーグ2位の成績。開幕戦を見ていて感じたのは、間違いなくデイビッド・ヌワバ選手の加入による影響でしょう。ヌワバ選手のDREBからコースト・トゥ・コーストでシュートまで持っていくシーンはかなり多かったです。これが以後の試合でも続いている琉球というチームの1つの形でしょう。
また、このチームでピックアップしたいのはケビン・ジョーンズ選手。フィニッシャーとしてかなり優秀で、現在記録しているのFGM:28本の内、27本がASTからもたらされたものです。実に96.4%という異常な数字です。
基本的にはヌワバ選手からのアイソレーションからOFが始まることが多いですが、時間帯によってはキーファー・ラベナ選手から始まる時間帯もあります。ジョーンズ選手のFGMはラベナ選手から生まれるものが多いため、そのホットラインを意識してみると面白いかもしれません。
昨シーズンと比べて大きな違いが出ているのはDF面。昨シーズンはOpp 2P%:50%前後、Opp 3P%:32%前後でしたが、今シーズンは3Pに対するDFは改善し、現状、リーグで3番目に低い28.25%に抑えています。ウイングプレイヤーは松脇圭志選手・脇真大選手・佐土原遼選手と継続選手が主なところ、相手外国籍選手のPull-Up 3Pに対応出来るヌワバ選手の存在が影響を及ぼしていると考えられます。
反面、Opp 2P%は57.6%でリーグワースト2位。昨シーズンはジャック・クーリー選手・アレックス・カーク選手・ケヴェ・アルマ選手といった、【3BIGS】の構成があったこともあって、ほぼ全時間帯で2BIGラインナップを組むことが出来、インサイドのDFにも高さがありましたが、今シーズンのディフェンシブBIGはクーリー選手しかいません。
DREBに強みを持っているチームのため、如何にタフなミッドレンジのジャンパーを相手に打たせるかが、琉球浮上のカギではないでしょうか?
過去レビュー1戦目(9/22・開幕戦)はこちらから→https://bballanalytics-hero.com/b-premiere-matchreview-20260922_atokyo-ryukyu/
10/16の試合データ
各チームを振り返ったところで、試合のデータを振り返っていきましょう。
基本スタッツ
| 横浜ビー・コルセアーズ | 琉球ゴールデンキングス | |
| 87 | PT | 85 |
| 30/61 49.2% | FG | 31/74 41.9% |
| 24/39 61.5% | 2P | 22/42 52.4% |
| 6/22 27.3% | 3P | 9/32 28.1% |
| 21/28 75.0% | FT | 14/17 82.4% |
| 34 | REB | 40 |
| 10 | OREB | 17 |
| 24 | DREB | 23 |
| 23 | AST | 16 |
| 10 | TOV | 11 |
| 5 | STL | 6 |
| 4 | BLK | 1 |
| 21 | F | 25 |
詳細スタッツ
| 横浜ビー・コルセアーズ | 琉球ゴールデンキングス | |
| 63.9% | %FGM2P | 56.8% |
| 36.1% | %FGM3P | 43.2% |
| 80.0% | %FGA2P | 71.0% |
| 20.0% | %FGA3P | 29.0% |
| 55.2% | %PT2P | 51.8% |
| 20.7% | %PT3P | 31.8% |
| 23.1% | %PTFT | 16.5% |
| 11 | Points Off TOV | 10 |
| 13 | Fast Break Points | 8 |
| 10 | 2nd Chance Points | 15 |
| 42 | Points In the Paint | 36 |
| 28 | Bench Points | 26 |
| 4/6 (7) | After TO Results (Points) | 2/5 (5) |
| +1 | After TO +/- | -4 |
アドバンスドスタッツ
| 横浜ビー・コルセアーズ | 琉球ゴールデンキングス | |
| 73.32 | ポゼッション数 | 75.48 |
| 試合のペース:74.40 | ||
| 116.94 | Offensive Rate | 114.25 |
| 114.25 | Defensive Rate | 116.94 |
| 59.3% | TS% | 52.2% |
| 54.1% | eFG% | 48.0% |
| 1.00 | POT Efficasy | 1.00 |
| 1.00 | 2nd Chance Efficasy | 0.88 |
| 46.0% | REB% | 54.0% |
| 30.3% | OREB% | 41.5% |
| 58.5% | DREB% | 69.7% |
| 76.7% | AST% | 51.6% |
| 12.0% | TOV% | 11.9% |
| 1.17 | PPP | 1.14 |
| 1.17 | After TO PPP | 1.00 |
| 0.46 | FTR | 0.23 |
Shoot Summary

ラインナップタイムライン


戦評
リードチェンジ11回、同点時間計8分31秒の見応えある好ゲーム
最終的に1ポゼッション差の大接戦となった試合に。試合を通して観ていると、「この辺で流れが変わりそうだな」という所でお互いに流れを切ったり引き戻したり、時間帯によって輝いた選手が両チームとも変わってくるという、かなり見応えのある好ゲームでした。
特筆すべきは琉球に移籍して今シーズン初出場となった、みんな大好き「マイキー」こと川真田絋也選手。コートに入ると持ち前のハッスルでアウトオブバウンズになりかけたボールをキープしたり、OREBから2nd C.Ptsを粘り強く決め切ったり、ヌワバ選手のドライブレーンを提供するようにクリアアウト(相手DFのヘルプを邪魔する動き)するなど、数字に残る貢献・残らない貢献両面で活躍しました。
タイムラインを見るとより顕著で、第4Q終盤こそ、自身のファウルトラブルもあってか得失点差がマイナスに動いていますが、それ以外にスポットで入っている時間帯に大きく得失点差をプラス方向に動かしています。
ただ、使われ方はクーリー選手の分かりやすいリザーバーとしての役割。フィニッシュ力が年々成長しているとは言え、まだ15分前後のPTを得られるほどはいかないようです。もっとプレーを見ていたかったですけどね。
横浜BC側は、会場でのMVP(Man of the Match的な)選出はジェームズ・ベル選手でしたが、個人的にはリバース選手がMoMです。21Pts・3Reb・4Ast・2Stl・2Blkという攻守にハイレベルなパフォーマンスを見せ、流石は元NBA選手という活躍でした。
特に2Blkの内訳が良くて、1本目は27-27の同点の場面。直前に自身の3Pで同点に追いつき、その直後のポゼッションでヌワバ選手のレイアップを死角からブロック。
2本目は48-41の場面で、クーリー選手のOREBからの2nd C.Ptsをこちらも死角からブロック。そしてその直後のOFでは並里選手からのアシストでボースハンドダンクをかましていました。
その後、琉球の反撃が始まり点差がみるみる縮まってしまったので見栄えがそこまで良くないですが、それでも流れを持ってきていたはずの、有効なタイミングでのDFでした。
個人的には、9/24の群馬@A千葉のSJブザービーター試合を除けば、最も面白かった試合だったなと感じます。
勝敗を分けたのはペイントエリアでのFlaoter精度
そんな好ゲームの勝敗はどこで別れたのか考えてみました。その内、最も大きかったのはFlaoterの精度だと考えます。
最も得点期待値の高いシュートであるLay-Upは両チームほぼ五分五分(横浜BC:11/17、琉球:10/15)。しかし、Flaoterは横浜BC:5/5に対して、琉球:1/6と低調でした。
Flaoterの精度の高さがゲームにもたらす影響としては、P&Rのハンドラーの選択肢が増えること、そして、ロールマンやカッティングプレイヤーのリムフィニッシュがしやすくなる(≒そのためのスペースを提供できる)という2点。
掲示しているデータからは完全には読み取ることは出来ませんが、琉球のLay-UpシチュエーションはOREB後のリバウンダーによるものか、アイソレーションからのハンドラーのフィニッシュによるものが多かったのに対して、横浜BC側はカッティングプレーによるものが多かったです。その辺は選手の内訳を見ると少し見えてくるでしょうか。
- 横浜BCでLay-UpのAtemptがあった選手
- マイク・コッツァー:3/7(42.9%)
- 須藤昂矢:2/3(66.7%)
- ジェームズ・ベル:3/4(75.0%)
- 並里成:3/3(100%)
- 琉球でLay-UpのAtemptがあった選手
- 大浦颯太:1/1(100%)
- キーファー・ラベナ:1/1(100%)
- 松脇圭志:1/1(100%)
- デイビッド・ヌワバ:5/8(62.5%)
- ジャック・クーリー:1/3(33.3%)
- 川真田絋也:1/1(100%)
琉球で特に目立つのがヌワバ選手。分かりやすくチームのメインハンドラーで、果敢にアタックしてLay-Upを試みていました。
対する横浜BCは須藤昂矢選手やコッツァー選手のAtemptが目立ちます。少ないサンプルですが、コッツァー選手のハイポストからカッティングしてきた須藤選手や、並里選手へのハンドオフで提供する場面もありましたね。
新井楽人選手の欠場の穴を埋めたジェームズ・ベル選手
この試合、新井選手は欠場。正直、新井選手のプレーを見たかったため、それ自体は残念でした。
新井選手の離脱で最も影響が出るのが、分かりやすいですが3Pでの攻撃力の低下。冒頭にも述べた通り、チームトップのシュート効率を誇り、リバース選手と合わせてチームの約6割の3PMを記録している、重要な選手です。
その新井選手の穴を埋めたのはジェームズ・ベル選手。ベル選手はこの日3P:3/7(42.9%)。3PMは全てCatch&Shootで3/5(60.0%)という精度でした。
予習のために観ていた京都@横浜BC戦では、3P:0/4。過去のスタッツを振り返ると、B2山形時代に3P%:37.0%という数字(2023-24シーズン。2.5/6.8)を残していますが、試合を観ていた感じ、3Pのほとんどはショートで、あまりシュートが上手くないのかな?という印象を抱いていました。
この試合も3Pがショートする様子は散見されましたが、それでも試合中に修正してこの精度。チームの3P%は30%を下回って奮いませんでしたが、スペーシングを殺さない、有効なパフォーマンスだったと思います。
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ただ、DAZNは競技ごとの料金が無く、月額料金が3,200円~と、他と比べてお高めなので、その辺はよく検討してください。
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