Claudeによるランダムマッチアップレビュー。今回は先日、Bリーグ史上2番目に多い点差の逆転勝利という歴史に記録を刻んだ富山と、今シーズンも安定した強さを見せつけている三河との試合をレビューしました。
本記事では関連サービスを紹介しています。なお、当該部本文は筆者の判断で作成しています。
戦前データ
富山グラウジーズ



戦前時点で4勝3敗。昨シーズンのエースだったトレイ・ケル選手が退団た中でも検討していると言えます。
そのケル選手に代わってエースを張っているのが、ブライアン・アンゴラ選手。先日の東京SR戦(10/9)でOTの末逆転勝利した試合で41Ptsを記録。その内、最大29点差を追いかける中、第4Qで23Ptsを追いつく大活躍を見せました。
チームのスタイルは昨シーズンのPace:76.4(リーグ2位)から1ポゼッション増えたPace:77.4(リーグ4位)という、同様のハイペースバスケを展開しています。昨シーズンとの違いは、アンゴラ選手を例に挙げたOF力ではなくDF力です。
2Pによる失点はリーグで最も低い水準である%PT2P:40.7%。リーグ3位の水準であるOpp FG%:41.0%からもそれは読み取れ、Opp 2PFGの項目でも軒並みリーグでも低い数字を残しています。
特にペイントエリア内での失点はリーグ4位の29.43Pts。加えてOpp Fast Break Pts:9.43Ptsもリーグ4位というスタッツは、昨シーズンの16.3Ptsというリーグ最下位から大きく改善。トランジションDFを強化したことで得られた今シーズンの成績と言えるでしょう。
OF面ではどうかと言えば、FTR:0.36はリーグ2位。FT%そのものは69.6%と奮いませんが、Foul-Draw:25.4本とリーグトップの数字。相手チームをFoulトラブルに陥れて、優位にゲームを進めるといったところでしょうか?
シーホース三河



こちらは4勝2敗。国内でも歴史のある伝統チームで、今年も安定した強さを発揮していますね。ただ、チームの構成は選手の入れ替わりによってガラリと変わりました。
今シーズン、仙台に移籍した昨シーズンのメインシューターであるジェイク・レイマン選手に代わって入ってきたのが昨シーズン、リーグトップクラスのビッグマンであるショーン・オマラ選手。他に細かい選手の出入りはありましたが、チームへの影響度を考えればこの入れ替わりが最も大きいでしょう。
その影響は分かりやすく、昨シーズン、リーグ3位の3PA(31.4本。尚、3PM:10.8本もリーグ3位)だったのが、今シーズンは25.8本(リーグ19位)まで少なくなりました。
反面、オマラ選手が加入して2PFG関連の数字やFG%は軒並み大きく向上しました。
- FG%:46.8%(リーグ5位)→50.0%(2位)
- 2PM:19.4本(17位)→25.3本(3位)
- 2PA:33.0本(26位)→42.5本(8位)
- ペイントエリア内の得点:36.2Pts(12位)→48.0Pts(2位)
他にOF面で特筆すべきところは、昨シーズンから継続されている部分である、TOVの少なさ。TOV:8.7本・TOV%:10.2%はいずれもリーグ2位の高い水準。ここはやはりリーグ屈指とも言えるハンドラーの布陣でしょう。
チームのメインハンドラーは日本代表では2ndハンドラーとしても貢献している西田優大選手。PGには長野誠史選手・久保田義章選手の2人が2ndハンドラーとしてチームを支えます。特に久保田選手はAST/TOV:5.50(22/4)は規定外ながらリーグ6位相当の水準です。
これら3選手に加えて、メインスコアラーであるダバンテ・ガードナー選手も、TOV:1.7本と一定のハンドラー能力を持っています。チームとしては、昨年同様安定感のあるチームが継続され、しかし、その中身がガラリと変わったチームです。
10/19の試合データ
各チームを振り返ったところで、試合のデータを振り返っていきましょう。
基本スタッツ
| 富山グラウジーズ | シーホース三河 | |
| 56 | PT | 99 |
| 17/68 25.0% | FG | 33/66 50.0% |
| 11/35 31.4% | 2P | 20/34 58.8% |
| 6/33 18.2% | 3P | 13/32 40.6% |
| 16/24 66.7% | FT | 20/24 83.3% |
| 41 | REB | 45 |
| 21 | OREB | 15 |
| 20 | DREB | 30 |
| 15 | AST | 23 |
| 15 | TOV | 12 |
| 6 | STL | 8 |
| 2 | BLK | 4 |
| 22 | F | 22 |
詳細スタッツ
| 富山グラウジーズ | シーホース三河 | |
| 64.7% | %FGM2P | 60.6% |
| 35.3% | %FGM3P | 39.4% |
| 51.5% | %FGA2P | 51.5% |
| 48.5% | %FGA3P | 48.5% |
| 39.3% | %PT2P | 40.4% |
| 32.1% | %PT3P | 39.4% |
| 28.6% | %PTFT | 20.2% |
| 7 | Points Off TOV | 15 |
| 5 | Fast Break Points | 5 |
| 10 | 2nd Chance Points | 22 |
| 20 | Points In the Paint | 38 |
| 17 | Bench Points | 54 |
| 3/6 (7) | After TO Results (Points) | 2/3 (5) |
| +1 | After TO +/- | +2 |
アドバンスドスタッツ
| 富山グラウジーズ | シーホース三河 | |
| 72.56 | ポゼッション数 | 73.56 |
| 試合のペース:73.06 | ||
| 76.65 | Offensive Rate | 135.51 |
| 135.51 | Defensive Rate | 76.65 |
| 35.6% | TS% | 64.7% |
| 29.4% | eFG% | 59.8% |
| 0.58 | POT Efficasy | 1.00 |
| 0.48 | 2nd Chance Efficasy | 1.47 |
| 47.7% | REB% | 52.3% |
| 41.2% | OREB% | 42.9% |
| 57.1% | DREB% | 58.8% |
| 88.2% | AST% | 69.7% |
| 16.0% | TOV% | 13.6% |
| 0.77 | PPP | 1.36 |
| 1.17 | After TO PPP | 1.67 |
| 0.35 | FTR | 0.36 |
Shoot Summary

ラインナップタイムライン


戦評
ロスター全員得点となった三河が大勝
今シーズン2番目に多い得点数:99Ptsを獲得した三河。第4Qに長野選手がLay-Upを沈め、ロスター全員得点となりました。
特筆すべきは、今シーズン、ここまで2試合の出場で平均PT:3分以下だった小坂彰久選手、試合出場のなかった石井講祐選手・平良彰吾選手も3Pで得点を決めたところ。
特筆の特に、石井選手は流石ベテランと言うべきで、3Pは3/3という完璧なシューティング。その全てを同じ右ウイングでCatch&Shootで沈めました。
後述しますが、この石井選手の3Pが割とキッカケになって三河の大勝が果たされたと思います。
何故、三河は大勝したのか?その理由は…。
と言うわけで、ここからは何故、三河が大勝したのか?という部分について深堀していこうと思います。大きな要因は前半と後半の戦い方の違いです。
極狭スペースをこじ開けた
タイムラインから得失点差を見ていくと、前半までは点差は発生しているものの、比較的良い勝負と言ったところ。その理由は前半の戦い方に大きな要因がありました。
戦前データから、三河は「2P攻勢が強い」と述べましたが、要所でガードナー選手やトーマス・ケネディ選手の3Pもありましたが、基本的にはやはりガードナー選手のポストダウンやオマラ選手のポストアップをメインOFとして組み込んでました。
対する富山としても、その分かりやすいスカウティングから、とにかくペイントエリアのDFを強調。ビッグマンにとっては全くスペースのないままのOFを強いていました。
ただ、そこでも強かったのが三河。第1QでのPts.I.P:5/8で10Pts。あの極狭なスペーシングでペイントエリア内を恐れることなく攻めていったのが凄いです。
しかも、ここは試合を観ていてもあまり気が付かなったですが、ビッグマン(ガードナー、オマラ、アーロン・ホワイトの3選手)によるPts.I.Pはそれぞれ1本ずつと、特定の選手に偏っていない上に、ビッグマンだけにもたらされたものではなかったというところ。石井選手のバックカットによるShort Jumperや、西田選手にもPushシュートの記録がありましたね。
それでも後半のOFの爆発力に期待した富山のDFはとにかくペイントエリアをガチガチに固めていました。結果、三河の前半のFG%は41.2%(14/34)にまで抑えられていました。
後半は3PシュートでOFをブースト
前述したように、この試合のファーストポイントであるガードナー選手や、要所で3Pを放って決めていたケネディ選手がいましたが、第3Qに3PM:6本(/9本)を沈め、この試合の大勢を決定付ける36Ptsを記録しました。
第3Qのファーストシュートは須田侑太郎選手のLay-Upからで、西田選手にも3Pが決まりましたが、第3Qの流れを作ったのはベテラン・石井選手。
1本目の3Pの後に富山ベンチにタイムアウトを取らせると、一旦修正させたかと思いきや、残り4:36~2:34の約2分間の間で11-0のラン。このスコアリングランの間に2本目の3Pを沈め、このランがアンゴラ選手の3Pで止められた直後に、またしても同じ場所から3本目の3Pを決めました。
この3本目の3Pからまた更にスコアリングランが始まり、9-0の2度目のランをかましました。1つのQの中に2回もスコアリングランをかまされては中々試合をひっくり返せませんよね。
前半にペイントを意識付けさせたOFが功
前半、相手のスカウティングに真っ向から立ち向かったOF。そこで、より相手DFにペイントエリアを意識付けさせた結果、第3Qの3P攻勢に繋がりました。
富山DFにとっても、どちらを優先して守ったら良いのか?という迷いを生み出し、第3Qではペイントエリア・3Pいずれも6/9という、三河にとっては正に「我が意を得たり」と言ったところでしょう。
事実、この試合の三河のWide-Open 3P:7/9と、成功率77.8%という確率もさることながら、Attempt:9本という数字が、それを物語っています。手前の集計では前半で2本だったところ、後半に7本積み上げていました。
富山はペイントアタックまでは良かったが…。
試合を通して修正出来なかった富山側の大きな課題点だったのは、ペイントアタックの後のプレーセレクションでした。
ハンドラーのドリブルミス・Foul-Drawも目論んだタフシュート・キックアウトのパス精度。どれも単体ではよくある修正点ですが、それらの全てが高頻度で表れていました。
その背景には、先の試合での大逆転勝利も意識があったのでしょう。10/9@東京SR戦で大逆転勝利を果たし、その後の10/11A@千葉戦で連勝した勢いもあって、冷静さを欠いていたのでしょうか?
アジア枠のラベナ選手を含めた外国籍選手の4人は第4Q残り7~6分辺りで早々にお役御免。それまでの日本人選手の得点は第2QにMid-Jumperを沈めた盛貫海翔選手の2Ptsのみ。
エースや得点期待値の高い選手にボールが集まってUSG%が高くなるのは普通のことですが、外国籍選手自身も日本人選手たちを使えなかったし、日本人選手たちも外国籍選手たちに頼ってもらえなかった。この試合を含めて、外国籍4人の選手が%PT:74.1%を占めているという、そういった構造上の問題がありそうです。
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こちらの記事にまとめていますので、これからBリーグを見てみたい方はこちらの記事を参照してください。


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